「安全なはずの自宅で、安全を脅かされている人がいる」衝撃的な光景を伝えるアイルランド司法・平等省の公共CM

Case: StillHere

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に伴い、アイルランド政府のDepartment of Justice & Equality(司法・平等省)が制作した公共CMをご紹介。
外出自粛によって多くの人が自宅に留まるなか、その自宅のなかでDV(身内からの暴力)に苦しむ人に向けて「自宅が安全でない場合は、私たちを頼って」と、通報と相談を呼びかけています。

自宅で友人とビデオ通話に興じる女性。

すると突然部屋のドアが開き、パートナーとおぼしき男性が乱入。

その直後、大きく乱れる画面。通話していた女性が床に叩きつけられ、凄惨な暴力を振るわれる光景が映し出されます。

「やめて・・・!誰か助けて!」と叫ぶ女性に、「うるせぇ、誰も助けに来ねぇよ。」と言葉を投げつけるパートナー。

真っ暗になった画面に女性の悲痛な泣き声がこだまします。

やがて画面には、DVをはじめとする暴力被害に対する相談窓口の電話番号が。

「命の危険を感じたら、迷わず911(警察通報ダイヤル)に通報してください」と呼びかけて動画は終わります。

いま、もっとも人々にとって安全な場所でなければいけないはずの自宅。しかしこの瞬間も、外に出られない状況に付け込んだ配偶者に暴力を振るわれ、身の安全を確保できない人々がいる──。 すべての人々が本当の意味で安全な場所にとどまれるよう、支援の体制があることを呼びかける、この時期にこそ重要なメッセージを伝える公共CMでした。

(via Ads of the World)

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