使用期限は500年。プラスチックごみのリサイクルを促す啓発キャンペーン『Plastic Expiry Dates』
Plastic Expiry Dates
近年、プラスチックごみ問題が世界的に問題視されています。自然環境保護団体のWWFが行った調査によると、捨てられたプラスチックごみが自然界で分解されるのには30年から500年程度かかるといい、その間ずっと生態系に悪影響を与え続けます。
このことを人々に広く周知し、プラスチックのリサイクルを促すため、イギリスの広告会社に勤める2人の若きクリエイターが立ち上がりました。
Gagandeep JhutiさんとJoe Foale-Grovesさんが考案したのは、食品に賞味(消費)期限が記されているように、包装容器プラスチックにも『使用期限』を記載するという取り組み。
今から479年後の2499年をプラスチックの期限としたラベルをロンドンのスーパーマーケットに配布し、ペットボトルやカットフルーツなどの容器に貼付してもらうことで、プラスチックがどれだけ長い期間分解されずに環境に負荷を与えるのかを消費者に知ってもらおうという狙いです。
このプロジェクトは国内大手新聞やニュースサイトで紹介され、『小さなステッカーが伝える大きなメッセージ』と、注目を集めることに成功。
Plastic expiry date stickers appearing on thousands of supermarket products https://t.co/JupiufbWtP
— The Sun (@TheSun) January 28, 2020
ステッカーは、Plastic Expiry Dateのサイトからもダウンロードすることができるので、自分で印刷して使うことも可能だそうです。
プラスチックが分解される500年後は、何世代も先のこと。その未来に生きる私たちの子孫に美しい地球を残すため、今からできることに取り組んでいかなければいけませんね。
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