深刻な大気汚染を訴える、Pantone『今年の色』を使った啓発キャンペーン
Save Classic Blue
世界的な色見本帳のPantone Color Instituteが、2020年の色(カラー・オブ・ザ・イヤー)として『Classic Blue』を発表しました。
(image via Pantone>
同社が『落ち着き、信頼、つながりをもたらす安心感のある存在』と表現する通り、深い余韻に包まれたこの色は、夕暮れの空や雄大な自然を連想させる美しいカラー。
しかしその一方で、地球規模で温暖化や生態系の破壊が進行していることを考えさせる色でもあります。そこで環境保護団体のWWFは、このクラシック・ブルーを用いたプリント広告を制作し、人々に環境問題について考えてもらうキャンペーンを打ち出しました。
クリエイティブに使われているのは、全体的にどんよりとしたグレー。下の方にはビル群が薄く透けて見えており、大気汚染によって空が曇ってしまっていると推測できます。
また、タグラインの『Classic Blue』の部分にだけクラシック・ブルーが使われ、その下には温室効果ガスによって都市部の大気の状態が著しく悪化していること、そして美しいブルーを守っていこうと呼び掛けています。
ハンガリーの街中に掲載されたというこのポスターには、空気中の汚染物質を吸着する効果があるということです。
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