待てば待つほど美味しくなる。米食品会社の「世界一遅い宅配ピザ」

Case: The World’s Slowest Pizza Delivery

アメリカの食品会社・Sargento Foodsの一風変わったプロモーション企ご紹介。

シカゴ市内のレストランとコラボレーションし、自社製品の熟成チーズを使ったピザを無料デリバリーするキャンペーンを行いました。ただしチーズの熟成を待ってから“配達”するので、到着には最大18ヶ月待たなければいけません。

熟成チーズのメーカーとして有名なSargento Foods社。ピザには、自社でじっくり熟成したチーズがふんだんに使われています。

ピザを食べたい人は、専用のウェブサイトから「注文」。あとは配達を待つだけという手軽なところは通常のピザデリバリーと変わりません。

しかし、ここからが同社のすごいところ。ピザが出荷されるには、乗せるチーズが実際に熟成するのを待たなければいけません。その期間は最短で4ヶ月、もっとも熟成させるチーズは18ヶ月ものあいだ待つ必要があります。

これだけ待たされると「ホントに注文通ってるの?」と不安になるかも知れません。そんな人たちのために、「待ち時間」を確認できるウェブサイトや、チーズが熟成する様子をライブカメラで見られるサービスが提供されています。

文字通り“機が熟したら”「できたて」のピザが自宅に届きます。

発酵食品においては、「時間」こそが味を作り出す大事な要素。なんでも「ファスト」に偏りがちな生活を見直しつつ、じっくり“育てた”食材を実感とともに味わえる、シャレたキャンペーンでした。

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