難しい報告書がラップの歌詞に!? WWFの“気候変動ソング”
Case: WWF PRO8L3M 6EXTINCTION CANN
世界的な環境保護団体のWWF(世界自然保護基金)がポーランドで、若者へ向けて行なったユニークな啓蒙活動をご紹介。
WWFは、深刻な気候変動の事実について、若者が好きな“ラップミュージック”を活用して伝える試みを行いました。
そもそも気候変動について記載されたWWFによる「2050 Poland for generations」の報告書は、20人の専門家によって作られた2年分のレポートでしたが、非常に長文で退屈で、若者たちへは到底伝わらないという課題がありました。
そんな中、WWFは報告書の内容をラップの歌詞へと置き換えることを思いついたのです。若者に人気のヒップホップユニット・PRO8L3Mの協力のもと、報告書の内容をラップの歌詞に変え、「6th Extinction」というアルバムとしてリリースしました。
アルバムは体現型のイベントにて発表され、“2050年の世界”を体験できるVR映像のコンテンツも設けられました。
本取り組みの結果、イベント来場者は5日間で4,000人、SNSによる拡散もあってリーチ数は2,700万人以上。24時間以内の再生数はおよそ100万回、レポートの閲覧数も13万回以上にも及びました。
ターゲットに伝わりやすいラップという表現に置き換えることで、難解なメッセージを届けることに成功したPR施策でした。
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