アメリカ発、VRを利用した最先端の宇宙教育プログラム「SPACEBUZZ」
Case: SPACEBUZZ
アメリカで、宇宙飛行士を疑似体験できる教育プログラム「SPACEBUZZ」が立ち上がりました。
宇宙から地球を見たことがある人は、いまだ600人未満。体験した宇宙飛行士の中には、“概観効果”(Overview Effect)という地球に対する意識の変革が起こるとも言われています。
その“概観効果”を宇宙へ行かずとも体感できるのがSPACEBUZZ。未来の“地球のアンバサダー”を生み出すことを目的とした非営利の教育プログラムです。
本教育プログラムは、実践的な学習とデジタルプラットフォームに基づき、“ミッション前”、“ミッション本編となるVRツアー”、“ミッション後”の3部構成になっています。
まずは、実際の訓練プログラムに従って、子どもたちは宇宙に打ち上げられるロケットの到着準備を行います。
プログラムの肝である“VRツアー”では、カスタム設計されたロケットに連れて行かれ、フライト司令官によるガイド付きのVRツアーを体験。ESAの宇宙飛行士Andre Kuipersが自然の不思議や地球保護について語り、子どもたちの地球に対する考え方に変化を促します。
ミッション後のプログラムでは、宇宙飛行士の話をしたり、友達や家族と経験をシェアしてもらいます。
SPACEBUZZの教育プログラムとロケットは、オランダのTilburg大学とプライベートファンドの協力により、18ヶ月で制作されたといいます。
宇宙へ行った者にしか味わえなかった感覚をVRを活用することによって実現したSPACEBUZZ。将来の地球を守る次世代へ向けた最先端の教育プログラムでした。
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