注文したものが出てこない理由とは?印マクドナルドが実施した選挙啓発キャンペーン
Case: #MakeYourChoice
4月11日、インドでは連邦下院の議員を任命する総選挙が行われました。世界最大の民主主義国と呼ばれるこの国には9憶人以上の有権者がいるそうですが、近年は若者の投票率の低さが問題となっています。
このような状況を受け、南部の街ハイデラバードのマクドナルドがユニークな啓発キャンペーンを打ち出しました。
選挙当日、来店したお客さん。普段通りに注文をしてお会計を済ませますが、受け取り口で渡されたのは全然違うメニュー。店員を呼んで頼んだものと違うと訴えるものの、なぜか取り替えてくれません。
レシートを見せ、さらにはメニューを指さして抗議すると、帰ってきたのは「今日は私たちがあなたのために選びました」との答え。わけが分からず怒り出すお客さんに、店員はこう言いました。
「選挙に行きましたか?」
「投票していないのなら、あなたは選ぶ権利を失ったのです。」
絶句する女性客を横目に、選挙に行った男性はきちんと注文通りの品を受け取っています。
「一体どうしたらいいの」とつぶやく女性に、店員は「まだ投票所は空いてますよ。どうぞ行ってきてください。」と促します。
インドの総選挙は5年に一度行われますが、前回の2014年には2.8億人もの人が不参加だったとのこと。自分たちの意思を政治に反映させる機会を手放してしまうことのないよう、選挙に行こうと呼び掛けたキャンペーンでした。
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