ロシアW杯に合わせ、北欧アパレルブランドが“LGBTの権利を啓蒙するARサイト”を開設
Case: Marriage Unblocked
スウェーデンの下着ブランド・Björn Borgは、LGBTの権利を啓蒙するためのARサイト「Marriage Unblocked」を開設しました。こちらのサイトにアクセスすると、男性同士がキスをしているビジュアルの“ARフラッグ”が画面に現れます。
サッカー・FIFA ワールドカップの試合に合わせてスタジアムやテレビの前で、このページを表示した状態でスマホをかざして、“スマホのスクリーンショットをハッシュタグ #MarriageUnblockedをつけてシェアしましょう”と呼びかけたのです。
実際の使い方は以下のようなイメージ。サッカーのスタジアムでサイトにアクセスした上で、スマホをかざした状態です。
We’re hijacking the World Cup premiere between Russia and Saudi Arabia with a hidden message. These two nations have some of the world’s most restrictive LGBTQ rights. Support love for all with our AR tifo. https://t.co/O1ie16oOdK #WorldCup #marriageunblocked #PrideMonth pic.twitter.com/9q4wP5oME4
— Björn Borg (@bjornborg) 2018年6月14日
この取り組みは、開幕戦のロシア vs サウジアラビアに合わせて告知され、ARのフラッグで描かれる男性2人も、両国代表のユニフォームの色に合わせた“赤”と“緑”になっています。
これは、上記のツイートにあるようにLGBTの権利が極めて制限されている両国であるという点が理由の一つ。画像をシェアすることで、同国ならびに世界中でのLGBTの権利向上の後押しを目指しました。また、同ブランドはロシアの新聞にも同コンセプトの新聞広告を展開。開催国・開幕戦であることのインパクトも狙ったと思われます。
あいにく新聞広告だけでは伝わりづらかったのか、開幕戦で画像をシェアした投稿はTwitter、Instagramともにほとんど見受けられませんでしたが、“ARをLGBTに関する取り組みに活用した”という点に海外の広告・PR系Webメディアが注目している事例です。
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