胃がんのセルフチェックを促す“ウ○チの絵文字” チリで4000万人へのリーチを達成
Case: Preventive Poo
様々な種類のがんの中でも比較的罹患率の高い、胃がん。初期段階での発見・治療が非常に大切なのは広く知られていることですが、内視鏡やレントゲンなどの検査は敷居が高く、なかなか受けられずにいる人も多いのではないでしょうか。
しかし胃がんには、簡単にセルフチェックをする方法があります。それは自分の便を見ること。回数、量、色、形などは体調の変化を示す大切なバロメーターであり、特に胃がんを患っている人は、血液が混じったり、細長い便が出ることが多くあるそう。
このことを多くの人に知ってもらうため、人々の健康を推進するチリの非営利団体・Gist Chile Foundationは、絵文字を使ったキャンペーンを考案しました。同団体がインスタグラムストーリーに公開したのがこちら、ウ○チの絵文字です。
にっこりと笑っているのが、健康なウンチ。
食道や胃などで出血した場合は、タール状の黒い便になります。
大腸や肛門の近くでの出血は、鮮やかな赤い色。
紐のように細くなっている物は、腸に何らかの異常があることが考えられます。
トイレにスマホを持って行き、自分の便と絵文字を見比べることで、体調の変化にいち早く気づいてもらおうという狙いです。もしも便の状態がおかしいと思ったり、気になることがあったら、その場で写メを撮って医師に送信し、相談に乗ってもらうことも可能です。
この取り組みは各種メディアで取り上げられ、2,000万件のインプレッションを獲得、4,000万人にリーチすることに成功。実際に便のセルフチェックで病気を早期に発見できた人もたくさんいたといいます。
「告知」「闘病」「余命」など、死への不安をかきたてるような言葉がつきまという『がん』という病気。あえてポップな絵文字を使ったのは、正しい知識を持っていれば、やみくもに恐れる必要はないと訴える狙いがあったのかもしれません。
何はともあれ、大切なのは早期発見!皆さんも、ぜひスマホ片手にセルフチェックをしてみて下さいね。
Preventive Poo from Y&R SCL on Vimeo.
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