インフルエンサーが体験する“ネットいじめ”。24時間で48万人にリーチしたデジタル施策

Case: Chessie King Body Positivity Campaign

SNSやインターネット上の掲示板・ブログなどに悪口や誹謗中傷などを書き込む、いわゆる『ネットいじめ』。深刻な精神的苦痛を受ける被害者も多く、社会的な問題となっています。

ネットいじめの防止、そして被害者やその家族のサポートをする活動を行う非営利団体・THE CYBERSMILE FOUNDATIONは、オンラインで発信される攻撃的な言葉が、相手にどのような影響を及ぼすのか、人々に理解してもらおうというキャンペーンを立ち上げました。

同団体が協力を仰いだのは、ロンドンに住むインフルエンサーのChessie Kingさん。彼女は“ポジティブ”をモットーに、日々のアクティビティを写真や動画で紹介しており、エクササイズによって楽しく、健康的にダイエットする様子も公開しています。

キャンペーンは、Chessieさんが「ちょっとぽっちゃりしてるけど、これが私!」と下着姿でボディをお披露目する動画から始まります。

すると、彼女のアカウントには早速「すごいデブ」という書き込みが。

Chessieさんが「ウエストの辺り、もう少し絞った方がいいかしら」と返信すると、「女の子は鍛えるべきじゃない。あなたの腕、もの凄く太いね。」とコメントが寄せられたのです。

そこでウエストと腕を細く加工した画像をアップすると、今度は「脚太すぎ。最悪」「胸が小さい」「眉毛がヒゲみたい」。ユーザーによる悪口は後を絶ちません。

それらの意見を取り入れていったところ、ナチュラルで健康的だったChessieさんは全く別人のような姿に。

心無い嫌がらせが、人にどれだけ影響を与えるのかということを示した本キャンペーンは、わずか24時間で48万人にリーチしたことから、この問題に対する人々の関心の高さがうかがえます。

鬱や自殺に追い込まれるケースも少なくないという、ネットいじめ。CYBERSMILEでは、安全安心なネット社会を実現するため、啓発運動や被害者のサポートなどを国際的に進めていくということです。

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