人間とAIロボット、それぞれが探し求める愛を描いた物語『The Taste of Love』
Case: The Taste of Love
ブラジルのチョコレート・Lactaが、バレンタインデーに合わせてギリシャで実施したキャンペーン事例をご紹介。
『The Taste of Love』というタイトルで公開された映像は、近未来の世界を舞台に孤独に生きる中年男性Arisと、美しいAIロボット・Elliの物語。
いつもきれいに身なりを整え、Arisのために完璧な仕事をこなす家政婦ロボットのElli。主人の高圧的な態度にも笑顔で対応しますが、もちろんこれはプログラミングされたものであり、彼女自身に感情はありません。
ところがある日、人口知能がアップデートされ、Elliは様々な感情を持つように。
シェークスピアを読んで涙を流し、“愛情”に興味を持った彼女は、Arisに「なぜ今までずっと独りきりで暮らしているのか、これまでに愛した人はいなかったのか」と問いかけます。
「愛なんて知らない方がいい。人間の持つ感情の中で一番愚かなものだ。」と答えるArisは、20年前に経験した最愛の女性との別れを今も忘れることができずにいるのでした。
自ら愛情を模索しながらも、Arisの頑なな心を徐々に開いていくElli。
Elliは本当の愛を理解することができるのでしょうか、そしてArisは、過去の出来事と向き合うことができるのでしょうか…
キャンペーンの特設サイトでは、愛にまつわる写真をアップロードすることで、ユーザーがElliの人工知能に感情を教えていくことが可能。AIが写真を分析し、学んでいく様子はまるで脳の神経回路を形成していくようです。
『人工知能と感情』『ロボットと人間』。相反する対象を『愛』というテーマを軸に描いた『The Taste of Love』。73分の本編は、YouTubeで170万回近く再生されるほどの話題作となっていますので、ぜひご覧ください。
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