ポイントは“自撮り”! Instagramの投稿写真をメディア化した斬新なプロモーション
Case: The Selfie Ads
スウェーデンのフィットネスクラブ・Friskis & Svettisが、Instagramに投稿される無数の“自撮り写真”を広告に利用するキャンペーンを実施しました。
日々数多く投稿されるInstagramの写真の中でも、自分で自分のことを撮影した“自撮り写真”が圧倒的に多く投稿されているといいます。中でも、頑張ってる自分をアピールしたいのか、ジムの鏡の前で撮影した写真が多く目に留まります。
そんなインサイトに着目したFriskis & Svettisは、毎日Instagramに投稿されるジムでの“自撮り写真”を『小さな広告』として利用することができないかと考えました。
そして考案されたアイディアが、Friskis & Svettisの社名入りTシャツを作成し、ジムの会員に配布するという企画。会員には、そのTシャツを着用してもらった上で、いつも通り自由に鏡越しにセルフショットを撮ってInstagramに投稿してもらうだけ。
ポイントは、このTシャツ、ただのTシャツではなく、ミラー越しに撮影することを見込んで、あえて反転プリントを施していました。
Tシャツは主な会員に郵送された他、ジムでも無償で配布され、2700枚制作したTシャツは3日でなくなってしまうほど人気を集めたといいます。
Tシャツを着て、鏡に映る自分を撮影する会員たち。
会員たちが撮影した写真は、ストックホルムでよく使われているトレーニング関係のハッシュタグ(#TRANA、#FITNESSなど)を用いて、次々にInstagramに投稿されました。
反響は絶大で、InstagramではFriskis & SvettisのTシャツを着て撮影されたセルフショット写真の掲載ページは膨大な数にのぼり、何百万ものインプレッションを得ることに成功しました。
キャンペーン期間は2週間でしたが、Tシャツが存在し続ける限り、今日も広告の役目を担う社名入りセルフショット写真がInstagramに投稿されていっているといいます。
Instagramユーザーのインサイト(≒ナルシシズム)を巧みについた斬新なプロモーションでした。
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セルフィーをテーマにした広告/プロモーション(まとめ)
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動画はコチラ
参考サイト
Creative Criminals
http://creativecriminals.com/mobile/friskissvettis-the-selfie-ads/
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