オーストラリア警察、YouTubeのプレロール広告を利用して行方不明者の情報提供を呼びかける
Case : Missing Person Pre-Roll
現在、オーストラリアでは毎年35,000件以上の失踪届けが出され、そのうち未解決の行方不明事件は1,600件を超えるといいます。
警察ではここ数年「National Missing Persons Week」と題した捜査強化期間を設け、行方不明者をひとりでも多く見つけ出そうと力を尽くしていますが、今年は新たな取り組みとして、YouTubeのプレロール広告(動画本体の前に現れる広告)を利用し、行方不明者の情報提供を広く呼びかけました。
Youtubeで動画を再生すると、5秒間、行方不明者の名前・顔写真・容姿・最後に目撃された場所などの情報が流れます。もし心当たりがあれば、右下に表示されている「Yes, I have」ボタンをクリックすると、詳細な目撃情報を入力する画面に移動し、捜査に役立つ情報を入力することができます。
さらに「ジオターゲティング」という位置情報を特定する技術を用い、動画を視聴している人の現在位置に近い場所で起きた事件の情報が表示されるようにすることで、効果をより高めています。
わずか5日間のあいだに120万回のプレロールが表示され、そのうち238人が「Yes, I have」をクリックし、未解決事件に関する情報提供をしたそうです。
たった5秒間という短い時間ですが、YouTubeという世界的に有名な動画サイトを利用して、多くの人に訴えかけることに成功しました。
この取り組みによって、ひとつでも多くの事件が解決に向かうことを願ってやみません。
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動画はコチラ
The Missing Person Pre-Roll from VML on Vimeo.
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