｢戦争捕虜」の父を絶望の淵から救い出した女性を訪ねて… 2人が交わした思いに世界が涙

第二次世界大戦の戦渦、戦争捕虜となった1人の男性。罵声を浴びせられ、体罰を受け、強制労働の日々…。人生に絶望し、「この世に善はなく悪のみだ。」と自分の人生そして世界を恨み生きていました。そんな彼の前に現われた一人の女性。その彼女がまさに、彼の人生を大きく変えるきっかけを与えてくれたのでした。

帰国後、彼はチャリティーワーカーとして恵まれない人々を助けることに人生を捧げました。彼女は彼に、一体何を与え、どんな言葉をかけたのでしょうか？

1人の女性を訪ねて

戦争捕虜だった父が往生際に娘に告げた言葉。それは「1人の女性を探し出して欲しい。」との事でした。写真を手に女性を探す娘。そして、ようやくその女性を探し出します。彼女は父の写真を見ると目を見開き、当時の記憶を呼び起こしました。

「助けてくれ…。」その声に

体罰を受け、地面に倒れていた男性。断末魔の苦しみの中、ふりしぼる「Help me…」という声、差し出す手から目をそらせない1人の女性がいました。当時の彼女です。

差し伸べた救いの手

そして彼女は、彼を救うことを決心します。彼が差し出す手に応え、ギュッと握り返す。このぬくもりに、言葉にならない思いが全て込められていました。

その後彼女に一体何が…？

帰国後。彼はその彼女のぬくもりを忘れられずにいました。そして、その後彼女に起こったことも…。見返りを求めず、“捕虜を助ける”行為により自分の身に起こりうる危険も顧みず、差し出してくれた彼女の手。温かなぬくもりと交差する痛ましい記憶に苦しむ男性。そして、そのぬくもりによって絶望の淵から人間らしさを取り戻すことが出来た彼は、決意します。

ぬくもりと共に

“自分の人生を恵まれない人々に捧げる”そう決心した彼は、チャリティーワーカーとして支援活動に力を注ぎます。そして、“ぬくもり”も忘れずに…。

タイのモバイル会社、“TrueMoveH”のコマーシャルでした。彼女が彼に与えたのは、物でも言葉でもなく、“いたわりの気持ち”だったのですね。目の前に救いを求める人がいたら、何も考えずに手を差し出すことが出来る勇気。周囲や自分の状況や、様々な雑念に捕らわれている自分に、こんなことが出来るのだろうか…自問せずにはいられない動画でした。あなたなら、どうでしょうか？

（参考サイト：AdWeek）