ターゲットはインバウンド誘客|福井県が訪日客向け観光情報サイトをジャック
福井市は2024年10月「“地方×インバウンド” 地域活性化協定」を締結し、訪日観光情報サイト最大手「japan-guide.com」を通じて、外国人目線に立った情報発信を進めてきました。
2025年7月からは、同サイトのトップページ最上部(メインビジュアル)に福井県の風景写真を掲載するプロモーションを開始。月間150万人以上が訪れるサイトのトップに福井県の魅力を打ち出すことで訪日前の外国人旅行者に福井県の魅力を発信し、インバウンド誘客を促す施策です。
訪日客向け観光情報サイトをPRの舞台に
japan-guide.comは、各地のアクセスや観光スポット、モデルルートなどを網羅しており、旅行前の参考サイトとして欧米圏の訪日旅行者に高く評価されています。福井市が実施した外交官向けアンケートや神奈川県の調査では、Instagramよりも多く「旅の参考としている」との回答が寄せられました。
その信頼性を活かし、福井市は同サイトとの協定を活用してメインビジュアルに登場。メディア側にとっても初の自治体連携となる特別な取り組みです。
「japan-guide.com」にとっても初めてとなる協定を締結(令和6年10月)
福井県の風景で構成されたメインビジュアル
掲載された写真は福井らしさを感じられる4つの風景をとらえたもの。福井市内だけでなく「ふくい嶺北連携中枢都市圏」からも選ばれています。
- 足羽山のアジサイ(福井市)
- 名勝・養浩館庭園(福井市)
- 平泉寺白山神社(勝山市)
- 山あいの田園風景(大野市)
福井県の自然美と歴史を写し出すこれらの風景は、アクセスのたびにランダムで表示され、今後も順次追加される予定です。
情報導線の設計で、関心から行動へ
各画像にはリンクが設定されており、福井県観光サイトや動画コンテンツに誘導されます。また、サイト内の「Destinations」タブでも、「Featured Destination」として東京や京都とともに福井を紹介するなど、当地ならではの写真をフックとして、訪日観光客の関心をまねく情報を発信します。
サイトトップページのメインビジュアルという視認性の高い位置での掲載と詳細情報へのスムーズな動線確保により、福井県への関心を具体的な行動につなげる設計が構築されています。
メディアとの協定が可能にした事例
地方都市にとって、観光客誘致の課題は、存在を知られていないこと。旅をしようという人びとへ情報をが届ける必要があります。
同メディアは、メインビジュアル枠において特定の観光地を紹介することを通常は行っていないといい、今回の事例は、協定という関係性を通じて実現しました。今後、この事例を参考にする他自治体が登場する可能性を秘めた取り組みといえます。
情報との出会いで始まる「旅」
日本には、魅力的な観光地が数多く存在しています。そのなかで旅行先として選ばれるためには、「この場所へ行ってみたい」という興味関心を惹きつける工夫が欠かせません。福井県側も、動線の先に位置する特設サイトで“Go Deeper in Fukui”と銘打って、伝統工芸や食、アクティビティーなど福井県の魅力をさらに深く伝えます。
japan-guide.comをタッチポイントとするだけでなく、未来の訪日客にむけて更なるPRを行いました。こういった構造を用いたことで、本施策は旅行前の検索段階で福井県の存在を印象づける点において、効果的な第一歩となっています。
その他のPR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=25
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

1