スマホで作る巨大スクリーン! ハイネケンの大型イベント
オランダ生まれの大手ビールブランド・ハイネケンは、さまざまなコミュニケーション施策によってビール愛好家に限らずスポーツファンや音楽ファンといった多種多様な層から高い支持を集めています。
南アフリカにおいてもその存在感は絶大であり、特にスポーツが盛んな国だからこそラグビーやサッカーなどの大会に合わせて大規模な施策を実施しています。ヨーロッパのサッカークラブの頂点を決めるUEFAチャンピオンズリーグもそんな大会の一つで、毎年多くの南アフリカ人が注目する一方で、そのほとんどはスマートフォンの画面で試合を再生し、1人で楽しんでいるという少し寂しい課題もありました。
そんな状況を変えたいと願ったハイネケンは、人々のスマートフォンを組み合わせることで巨大スクリーンを作るという意外性抜群の施策を公開。世にも珍しいユーザー参加型のパブリックビューイングとして多くの話題を集めています。
“Social Screen(ソーシャルスクリーン)”というわかりやすいタイトルがつけられた施策は、特設会場に設けられたステージにあるQRコードを読み取り、指定された枠に自分のスマートフォンを埋め込むとそれが大きなスクリーンの一部になるというシンプルなもの。一定の人数が集まらない限りスクリーンは完成しませんが、その過程すらも誰かと一緒に楽しむことができるという巻き込み型の施策となっています。
何百万人もが注目する一大イベントを、ほとんどの人が1人で観てしまう……本来であれば興奮や感動を他の人と共有できるはずのスポーツイベントの魅力をイベントとして最大限打ち出した、スポーツと相性がいいブランドならではのアプローチではないでしょうか。
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