「こんなお酒が欲しい」魔王のお酒、RTD日本酒……ファンのアイデアを商品化

ランダムにお酒が届く「酒ガチャ」でおなじみのアルコールEC業者KURAND株式会社(以下、クランド)。小規模生産でつくられた、個性あふれるお酒を「クラフト酒(しゅ)」と名付け、つくり手のこだわりが詰まった商品を開発・販売しています。

同社が、2024年8月に実施した「クランド‟クラフト酒”グランプリ」は、お酒の味、コンセプト、さらにはパッケージをめぐるアイデアをコンテスト形式で広く募るというもの。応募総数500件以上のなかから選ばれ、「プロダクト化賞」を受賞したというアイデアからうまれたお酒が販売されました。

その1つである「RPGのお酒 ~魔王が現れた~(税込2,490円)」は主にパッケージでアイデアを商品化しています。ボトルのラベル右側には魔王のHPを表す「パワーゲージ」が描かれ、このお酒を飲むことで「魔王を倒す」といいます。

また、同梱されているリーフレットでRPGゲームに不可欠である「エンディング」を演出。ラスボスを討伐した勇者へのメッセージが記されているようです。

もう1つのアイデアは、「だしソムリエ®」が考案したという出汁で純米酒を割ったという「至高の出汁割り(税込2,490円)」。チューハイやカクテル、ハイボールなどの缶飲料市場が拡大し、缶を開けてすぐに飲める飲料をRTD(Ready To Drink)と呼ばれまでに成長したトレンドが色濃く反映した製品です。

「酒ガチャ」は、新しいアルコールとの出会いになることから、同社の人気を高めた企画。不良在庫を処分するための「福袋」とは一線を画すことで、ファン・顧客との関係性が育ちました。ユーザーや顧客からの要望を商品開発に生かしたコンテストプロジェクト製品が、さらなるファンマーケティングを‟醸造”していくことになりそうです。

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