もう看過できない。広告スキップ機能を模した表現で女性への暴力撲滅を訴えた仏・NPO

DVや性的暴行をはじめとした女性への暴力行為はいかなる理由があったとしても許されるものではありません。誰もが安心して暮らせる世界を実現するために多くのNPO団体があの手この手の啓蒙施策を行なっており、中にはカンヌ・ライオンズでグランプリを受賞するほど大きな話題を獲得した事例も存在します。そんな中、フランスのNPO・La Fondation des Femmes’は“もう女性への暴力行為は看過できないところまで来ている”というメッセージを表現するため、動画配信サイトでお馴染みの“ある仕様”に着目した動画を公開しました。

“Unskippable(スキップ不能)”という動画のコンセプトは、これまで一方的に被害を受けてきた女性たちの怒りが頂点に達し、もはやその声は見過ごせないというメッセージを力強く打ち出すというもの。画面の右下には動画配信サイトでよく見られる広告スキップ機能を模した表示があり、それが規定の時間を過ぎても消えることなく表示され続けます。女性たちによって語られる実体験には“レイプ加害者の91%は被害者の知り合いである”や“女性への暴力事件の33%は事前に通報されていたものである”といった生々しいデータが添えられており、現状の悲惨さと理不尽さを浮き彫りにしています。

最後はNPOの活動支援の寄付を募りつつ動画は幕を下ろします。世界中で行われている非道な行いに対する警鐘を鳴らしつつ、その撲滅を願うという強い社会的メッセージを帯びた事例でした。

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