京都 西本願寺で初のブランドマークとタグライン策定、ブランディングに込めた思いとは
京都 西本願寺がブランドマークとタグラインを策定したとの発表がありました。今まで特にブランドマークなどは無く、今回が初めての公式ブランドマークとなります。今後は、西本願寺の紋として使用している“下り藤”とは別に、公式ブランドマークとしてあらゆる場面で使用していく予定としています。
今回制作されたブランドマークは、西本願寺の阿弥陀堂と御影堂という二つのお堂(国宝)をイメージした形をもとに、境内の大イチョウの葉と重ね合せ、生活のあらゆるシーンになじむ、軽やかなマークとなっています。
また、“人はひとり。だからこそ、ご縁を見つめたい。”というタグラインも策定。ブランドのメッセージを端的に表現し、ブランドロゴやマークに添えられる一行となる、このタグラインには、仏教の「独生独死独去独来」という教えから、「人は本来孤独であるからこそ、人とのご縁のありがたさに感謝し、ご縁を大切にして生きることができる。」という思いを反映させました。また、僧侶と参拝の方々とのご縁、さらに参拝の方々同士のご縁を生むようなお寺になりたいという思いも込められています。
生きている人の悩みや苦しみ、喜びや幸せに一生寄り添えるお寺をめざしたいという考えが、西本願寺にはあるといいます。そのために、門信徒(浄土真宗の信者)だけでなく、そのほかの方にも西本願寺に親しんでもらえる、分かりやすいシンボルが必要との考えに至り、今回のブランドマーク・タグラインの制作となりました。公式ホームページや各種SNSなどに展開されるともに、順次名刺や印刷物、各種アイテムなども新しいブランドマークに差し替えていく予定です。
今後はこのブランドマークとタグラインのもとで、幅広い世代の方に西本願寺に興味を持ってもらい、参拝先として選ばれるように、新たな企画の実施や積極的な情報発信が実施されていきます。
コロナ禍では、行動制限によってそれまでの冠婚葬祭のさまざまな取り組みが中止や延期、規模の縮小など加速した印象があります。また、檀家離れや墓仕舞いといったワードがトレンドとして飛び交う中、ますます仏教と人々の接点は減る傾向です。そんな状況を打破していくためにも、今後はお寺もブランディング、PR力が問われる時代となってきたのかもしれません。
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