「本が足りなくなりそうです」ブックオフからの“本気のお願い”の成果は?

Case:ブックオフ「ブックオフから本気のお願い」&「買取ジャンボ “ブッくじ“ キャンペーン」

話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・PR事例の裏側を、担当者へのインタビューを通し明らかにする連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は、ブックオフコーポレーション株式会社が8月末〜9月に実施した買取促進のキャンペーンを取り上げます。「巣ごもり需要、秋の読書シーズンに向けてより買取・販売を強化したい一方で、在庫不足という状況を迎えております」(プレスリリースより)という状況の中、「ブックオフから本気のお願い」と題した動画を公開し、「買取ジャンボ “ブッくじ“ キャンペーン」を実施。

動画では総勢30人の社員が「お願い」をしている様子が話題に。これらの施策が生まれた経緯や成果について、ブックオフコーポレーション株式会社 マーケティング部 千田竜也さん、PARTY クリエイティブディレクター 眞鍋海里さんにメールインタビューを実施しました。

―「本気のお願い」というキャッチコピーには、どのような思いを込められたのでしょうか?

眞鍋:
企画する上で、「長年愛されているブランドだからこそ、ストレートトークが一番効くだろう」という実感がありました。”本気”、”本音”、どちらにも「本」という字が入っています。そこから、実際の社員さんがワンカットで「本気でお願い」をする広告という形で企画をしていきました。

―出演されている社員の方は、どのように社内で集められたのでしょうか?

千田:
社内で出演者を公募したところ、多くのスタッフの方が有志で参加してくれました。

眞鍋:
最初は緊張のため、セリフを噛んでしまったり、声が揃わなかったりということがありましたが、少しずついい緊張感に変わり、持ち前のチームワークで挑むことができました。

―社員の方々に演技をお願いするとき、どのような形でお伝えしましたか?

眞鍋:
演技をしていただくというより、いつもの自分で「真摯にお願いする」ということだけを心がけてもらいました。

―社内から見て、広告に社員が出ることのメリットについて感じた点をうかがえますか?

千田:
社員が出演することで、必然的に当事者意識が出るのでキャンペーンへの取り組み意欲が、より一層に高まったと感じます。また、広告の反響が身近な家族や知人からもらえることで、仕事に対する自信や情熱が高まる効果も感じられます。

―その他、キャンペーンにおいてこだわりのポイントなどがあればお教えください。

眞鍋
買取数に応じて豪華景品が当たる買取ジャンボ”ブッくじ”キャンペーンの景品である「ブックオフなのに本ねぇ〜ジャン(パー)」も、大きな反響を得ました。一着6万円相当するこのジャンパーは、このキャンペーンのためにオリジナルデザインで制作したものです。

―9/13まで実施されたキャンペーンですが、成果はいかがでしょうか。

千田:
動画再生回数は3週間で合計59万再生を越え、Twitterを中心に大きな反響を得ています。またこの話題は、テレビなどでも取り上げられ、東京・神奈川のみならず全国に届いている実感があります。文庫本の買取数は、動画・キャンペーン開始後、前年比123%を超えました。まだまだ客足が少なく他の買取カテゴリーが前年を下回る中での結果ですので、大変嬉しく思います。

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