飲み終わったビール瓶で砂浜を守ろう!NZビールメーカーの環境保護プロジェクト

Case: Sand Made From Bottles, Not Beach

今、世界中で“海砂の減少”が大きな問題となっていることをご存知でしょうか。

砂といえば、観光地の真っ白なビーチを思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は道路や建物の建設に使われる貴重な資源。

各国で進められている大規模開発に伴って大量の海砂が採掘され、近年では世界の2/3のビーチにおいて、砂の減少が深刻になってきているといいます。(ちなみに、砂漠の砂は粒の形が丸みを帯びているので、資源として活用するのは難しいそうです。)

この問題の解決に向けて立ち上がったのが、ニュージーランドを代表するビールメーカー・DB Breweries。飲み終わったガラスのビール瓶を粉々に砕き、自然の砂の代替品にするというアイディアを考案しました。

そして開発されたのがこちらのマシンです。

投入口にボトルを入れると、内部では毎分2,800回の速さで小さなハンマーが回転し、ガラスを粉々に粉砕します。その後ラベルなどを取り除くと、わずか5秒でさらさらの砂に早変わり。

こうして出来上がったガラスの砂は、DB Breweriesが提携するセメント会社に出荷され、建設現場などで利用される仕組みとなっています。

年間6万5千トンも捨てられているビール瓶を有効利用し、砂の枯渇問題を改善する方法として、大きな注目を集める本プロジェクト。ビールを飲んで環境保護に貢献しようという、消費者にとっても嬉しい動機付けになりそうですね。

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