“切除後の乳房”をSNSに投稿。ブラジル病院による前代未聞の乳がん早期発見キャンペーン

Case: Show breasts

その重要性が叫ばれて久しい“乳がんのセルフチェック”。しかし、SNSでは検閲ポリシーにより、女性の乳房が見える写真の投稿を禁止。数多くの病院や団体が、乳がんのセルフチェックの啓蒙活動に苦戦しています。

そんな中、ブラジルのバイーア州にあるAristides Maltez病院とがん対策センター・LBCCが、乳がんの早期発見の促進を目的に、SNSを活用した挑戦的なキャンペーンを実施ました。

キャンペーン名は、『allthebreast』。同キャンペーンでは、大胆にも検閲ポリシーを無視し、乳房切除術を受けた女性の乳房を露出した写真をSNS上に投稿。

彼女たちは乳房を切除したためにSNSの検閲には引っかからず、その皮肉を込めたメッセージを写真に添えたキャンペーン用のカードも作られました。

I can show my breasts on Facebook[Instagram].
(私は、乳房を露出した写真をFacebook[Instagram]に投稿できます。)

同病院は、これまでに例のないこの大胆なキャンペーンを実施することで、もっと大勢の人々が乳がんについての情報を求めたり、早期発見のための検診を希望することを期待しているとのこと。

今回写真を提供した勇気ある女性たちはこのように話します。

私たちの写真で、少しでも多くの人々が乳がんについての知識を持ち、セルフチェックのような予防対策を行ってくれれば何よりです。

つい先日(10月21日)、米Facebookが「コミュニティ規定」に反するものであっても、報道価値があったり、公共の利益にとって重要なコンテンツであれば、公開を許容していくと発表しました。

社会的に意義のある啓発キャンペーンであれば、今回のように“SNSの検閲ポリシーをくぐり抜ける”という発想をもたずとも、自由で刺さる企画が増えていくかもしれませんね。

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