オリバー・ストーン監督も登壇「見どころ満載カンヌライオンズ10選」
カンヌライオンズ2016のオフィシャルメディアパートナーである「SENSORS」より転載。今年のカンヌの見どころ、新設カテゴリー、アワードなどについて紹介していく。今回はメインセミナーや授賞式以外のコンテンツプログラムに注目する。
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Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
毎年、メインセミナー、授賞式が注目を浴びるカンヌライオンズだが当記事では『カンヌライオンズを楽しむコンテンツ10選』を紹介したい。
自分の興味・キャリアに合わせてカンヌライオンズの旅をカスタマイズしてみてはいかがだろうか?
1)Creative Inspiration Seminars (クリエイティブ・インスピレーション・セミナー)
毎年多くのセレブリティや企業のCEO, CMOが登壇するメインセミナーステージ。クリエイティビティに関連しているセッション内容を毎日繰り広げる。
昨年にはロック界のカリスマMarilyn Manson(マリリン・マンソン)氏やグローバル・アーティストPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)氏、そしてグローバルエージェンシーWPP社、創設者/CEO、Martin Sorrel(マーチィン・ソレル)氏や次世代SNSとして人気を誇るSnapchat社共同創設者/CEO、Evan Spiegel(エヴァン・シュピーゲル)氏などがメインセミナーステージに登壇している。
今年はアメリカを代表する社会派映画監督のOliver Stone (オリバー・ストーン)氏が映画製作、政治、そして文化の関係性をテーマに登壇予定。また、イギリスBBCで放映されている、政治的指導者からエンターテイナー、企業経営者を迎えて繰り広げられるインタビュー番組、HARDTalk’sは女優Gwyneth Paltrow(グウィネス・パルトロー)氏を迎えてカンヌライオンズのステージでHARDTalk’sを実現。
2) Creativity in Focus Forums (クリエイティビティ・フォーカス・フォーラム)
毎日異なるクリエイティブ・テーマが設定されており、そのテーマに沿った30分間のインタラクティブ・セッションが行われる。テーマ及びにスピーカーは公募になっており、クリエイティブ業界の第一線で活動しているスピーカーが参加者と同じ目線で課題や機会について話しをすることによって、スピーカー、そして参加者の「クリエイティブ知恵袋 (Creative toolkit)」を一緒に作りあげることが目的としている。 これまでもNational Geographicの公式写真家やアルコール飲料メーカー、BacardiのグローバルPR担当者をはじめとする世界中のプレイヤーが登壇しており、日本からもブルーカレント・ジャパン社、本田哲也氏が登壇している。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
2)のクリエイティビティ・フォーカス・フォーラムと同じ形式で毎日行われるワークショップ。業界リーダーを中心に業界が直面している課題やチャレンジなど各トピックをワークショップスタイルで話し合うことでそれぞれの”how to”を一緒に導きだして共有することを目的としている。 ファシリテーターとして昨年はLEGO SYSTEM(レゴ・ブロック)のグローバル・クリエイティブ・ディレクターが実際にレゴ・グロックを使ってのワークショップを展開したり、 Berlin School of Creative Leadershipの教授がアカデミックアプローチからのクリエイティブビジネスについてセッションしている。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
こちらのクラスでは”クリエイティブ・ヒーロー達”から企業などの縛りなしの率直な意見や裏話を直接聞けるクラスとなっている。これまでにもCoca-Cola North Americaのブランド戦略のグローバルトップであるWendy Clark(ウェンディ・クラーク)氏など多くのヒーロー達はメインステージにも登壇しており、携わったクリエイティブ・キャンペーンについてメインステージでは話せないこともこのクラスでは質問に答えてくれるかも。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
毎朝カンヌライオンビーチで行われる朝食パネルセッション。ブランド企業のグローバルCMO1~3名を毎日パネリストとして迎え、CMOとして抱えているクリエイティブの課題や社内でのクリエイティブ価値などイギリス「エコノミスト」の編集者がモデレータとして展開される。また、ブランド企業もFMCG、テクノロジーサービス、食品業界と異なる業界のCMOが集まるため異なる視点で繰り広げられるセッションは毎朝の始まりとしてとても刺激的。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
今年からの新しいコンテンツプログラム。Droga5社、Leo Burnett 社など現在13社のグローバル・クリエイティブ・オフィサーが集結し、一体何が彼らをここまで奮い立たせて、クリエイティブ作品を作りあげているのか?そして、彼らがこれからもっとも注目しているトレンドなど話すセッション。これからグローバルを目指す若者参加者は必見。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
各受賞作品について全てを理解するのはとても大変なこと。そこで昨年より始まった各カテゴリーの審査員を務めた方々が実際に一緒に展示会場を回って受賞作品の特徴や審査評価ポイントについて教えてくれるスペシャルツアー。 また、Inside the Jury Room(インサイド・ザ・ジュリー・ルーム)という審査員を務めたメンバーが受賞作品の傾向についてオープンディスカッションを行う。今後、作品エントリーにチャレンジしたいクリエイターや企業参加者にはマストセッション。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
クリエイティブ、マーケティング業界の新入生、学生の皆様にはこちらがオススメ。カンヌライオンズ・スクールでは広告会社、ブランド企業、メディア企業からのメンバーによって構成されており、トップクリエイター、マーケターが講師となり、クリエイティブビジネスの”いろは”を教えてくれる。同じベクトルを持った”生徒”が世界中から集まるので文化面でも、とても良い刺激になると多くの広告会社及びにブランド企業が社員を送り込んでいる。
毎日カラダがひとつでは足りないぐらいのコンテンツプログラが行われており、全プログラムには参加できないが、その日通してのホットトピックは何か知りたい!という方にオススメなセッション、それがサンドーナー。その日のカンヌライオンズ全体のハイライトやキーポイント、そして翌日のチェックするべき内容まで教えてくれる30分間セッション。
Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
カンヌライオンズ公式ネットワーキングパーティ、Galas(ガラ)はメインのネットワーキングの場として有名だが、会いたい人に会える確率はとても低い。そこで活用したいのがMeet ups(ミートアップ)。会いたい方に直接アポイントを取ることが出来、コネクション作りだけでなく実際のビジネスの機会としても利用できる。
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Source: Cannes Lions International Festival of Creativity
世界中からトッププレイヤーが集まる、このカンヌライオンズを是非フル活動でフル活用して一つでも多くことを学ぶ機会として利用してほしい。
全カンヌライオンズ2016のプログラムスケジュール一覧はこちらから。
ライター:中村寛子
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