【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 5/27
直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。
今回は、もやい、ソフトバンク、ふるさとチョイス、花王、DODAの5つの事例をご紹介。
1:世界で最も寝心地の悪いベッド、G7 伊勢志摩サミットへ(もやい)
ホームレス問題について取り組む認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいは、これまでホームレス問題の認知拡大を図るべく、ホームレスの人々が普段寝ている場所をモチーフにしたベッドを制作・公開してきた「Homeless Bed Collection」の内の1台のベッドを、5月25日(水)~27日(木)にG7伊勢志摩サミットのNGOセンター内で展示。
日本では「ホームレス」に対して、個人的な失敗や自己責任が原因でなるものという考え方もあり、支援の手が届きにくい実情がある。そこで、本Collectionは、年々厳しくなる日本の「ホームレス」問題への関心を高めることを目的とし、もやいとオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン、大型家具店MEGAMAXが協力してスタートした取り組み。日本でも有数の美術制作のプロの手により、無機質なアスファルトなど都会の路上環境を再現したベッドが制作された。なお、本Collection の一般展示は、5月21日(土)〜29日(日)に、MEGAMAXの千葉NT店で実施。
2:おばあに”孫シェア”をプレゼントするAnalog Innovation(ソフトバンク)
ソフトバンクはスマートフォンの素晴らしさを伝えることを目的に、5月25日(水)よりウェブムービーを公開。本ムービーのテーマは「Analog Innovation」。スマホ普及率の低いエリアの一つである沖縄県の離島・多良間島のおばあが主人公で、遠く離れた大阪の孫には1年に1回しか会えないおばあのために、ソフトバンクがおばあに孫の日々の成長を届けるべく、スマホで実現する世界を疑似体験してもらうためのコミュニケーションデバイスを試作。
これらのデバイスは、大阪の息子夫婦の協力のもと、おばあの使い慣れたアナログツール(黒電話や新聞、VHSなど)をアップデートし、おばあでも、簡単に最新のデジタル技術が利用できるものになっており、おばあと孫の新しいつながりが生む心温まるストーリーとなっている。
3:ドリンクのQRコードから寄附できる「ふるさと納税自動販売機」(ふるさとチョイス)
ふるさと納税総合サイト・ふるさとチョイスを企画・運営するトラストバンクは、全国で初めて「ふるさと納税自動販売機」を5月30日(月)より埼玉県深谷市に設置する。本自販機では、通常の自販機と同様に飲料を購入後、飲料に貼付されたQRコードをスマートフォン等で読み取ると、当該自販機が設置された自治体のふるさと納税情報を掲載するページが表示され、現地訪問の想い出とともにふるさと納税を行えるという仕組みになっている。
ふるさと納税は、現在インターネットを介しての寄附申込みが大多数である一方、本販売機は、ネットユーザーに留まらず、実際に現地を訪れた来訪者が簡単に当該自治体へのふるさと納税が行えるよう企画開発され、今後、全国の観光地や名所などに設置される予定。また、デジタルサイネージによる防災機能や街の魅力を発信できるシティプロモーション機能を備えているものもあり、より多くの人々と自治体とをふるさと納税によって結ぶ新たな架け橋になることを目指している。
4:男の家事をクールに応援する「家事ラップ」(花王)
花王は、男性の家事をクールに応援する動画コンテンツ「家事ラップ」を、5月20日(金)より、YouTube上で公開。第一弾は「洗たく篇」。本動画では、ヒップホップ界をリードしてきたKダブシャイン氏と「家事」という異色のコラボレーションが実現。「男の家事」をテーマにKダブシャイン氏自らのリリック書き下ろしとなっている。また、ミキシングのエンジニア等の楽曲制作スタッフも超一流という力作。実生活においても家事にこだわりを持つKダブシャイン氏と、「男性の家事をもっと盛り上げよう!」ということから始まったコラボレーションで、第一弾の「洗たく篇」を皮切りに、今後も他の家事テーマにも広げていく予定。
5:ライフログで見つける、未来の仕事(DODA)
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は、面接の可能性を探る「未来の面接プロジェクト」の第2弾「Life Interview~ライフログで見つける、未来の仕事~」を開始。Life Interviewは、ジェイアイエヌの提供によるメガネ型デバイス「JINS MEME」を活用し、個人と企業のライフログデータを解析することで本質的なマッチングを目指すプロジェクト。JINS MEMEをかけて生活すると、3点式眼電位センサーと6軸センサーでまばたきの回数や強さ、視線の移動、体の姿勢などのデータがリアルタイムに取得でき、ユーザーのココロとカラダの状態が計測される。
今回の取り組みでは、これらの計測データを応用し、個人の集中力・ストレス耐性・生活スタイルを解析し、企業側で同様に取得したパフォーマンスの高い社員のデータと重ね合わせてシンクロ率の測定を目指す。データを通じて、個人は「自分がどの会社のどの職種にフィットしているか」の傾向を把握することができ、企業はこれまでの書類や面接では知りえなかった個人の特徴を把握することで、双方のミスマッチの軽減が期待できる。4企業・3大学および、WEBコンテンツを制作する面白法人カヤックの協力のもと、5月より実証実験を開始する。
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