糖尿病と闘う患者による笑顔のセルフィーで、治療薬開発のための募金活動を実施
Case: #BloodSugarSelfie
世界の成人人口の約5~6%が抱えているという、糖尿病。不規則な生活、肥満、運動不足などが原因となることが知られていますが、この病気には大きく分けて2種類あり、前述の『2型』のほか、免疫異常やウイルス感染などによって、インスリンの分泌が欠乏してしまう『1型』があります。
この1型は遺伝的要素が大きく、発病年齢が10代であることが多いのが特徴です。一度病気を発症すると、血糖値を保つために1日に何本ものインスリン注射を打ったり、幾度にもわたる採血検査を行うことになり、特に小さな子どもが抱える精神的、肉体的負担は計り知れません。
1型糖尿病の治療に関する研究を行い、また患者のケアをするイギリスの機関・JDRFは、この病気について広く人々に理解を促し、そして治療薬開発を行う資金を集めるための募金活動を行いました。
JDRFが目を付けたのは、乳がん募金を訴えるため、世界的スターやセレブが自らのすっぴんをSNSで披露して話題になった『#NoMakeupSelfie』。
ここからヒントを得て立ち上げたのが『#BloodSugarSelfie』です。1型糖尿病患者が、血糖値計とともにセルフィーを撮ってFacebookやTwitterに投稿し、JDRFに寄付をするよう呼びかけたのです。
このキャンペーンは65万人にリーチし、3,774ユーロもの募金を獲得するとともに、病気と日々闘う患者たちの姿を多くの人に知ってもらうことに成功しました。
糖尿病は、血糖値のコントロールが上手くいかないと昏睡状態に陥ったり、また様々な合併症を引き起こすなど恐ろしい病気ですが、現代医学では完治が見込めない状況です。
にもかからわず、明るい表情で写っている患者たちの自撮り写真は、見る者に勇気を与えてくれるような気がします。近い将来、医療の発達により彼らがこの病気に苦しまずにすむ日が来ることを願いたいと思います。
(via JDRF)
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