色を塗った絵が動き出す!ディズニーによる、ARを活用した“魔法の塗り絵”
Case: Augmented Reality Colouring Books
大人から子供まで、多くの人を虜にするディズニーテーマパーク。いつ訪れてもワクワクするあの夢と魔法の世界、実はディズニーの研究機関である『ディズニー・リサーチ』という企業によって作り出されていることをご存知でしょうか。
今回は、最新技術により“魔法”を現実に変えるディズニー・リサーチが現在開発中の、『ARぬりえ』をご紹介します。
ぬりえは子供の想像力を引き出す、幼児期の代表的な遊びのひとつですが、近年では遊びもデジタル化が進み、子供たちはぬりえにあまり興味を示さなくなってきているのだといいます。
そんな状況を憂慮したディズニー・リサーチは、スマホやタブレットを通して見ると、色を塗ったキャラクターが3D化して動き出すという夢のような塗り絵を開発したのです。
端末に専用アプリを入れた状態で塗り絵を写すと、描かれているキャラクターが立体的に表示され、色を塗っていく様子もリアルタイムに見ることができます。
これには色付けしたテクスチャーをリアルタイムで3Dに反映する技術、また紙のように変形しやすいものをトラッキングする技術などが用いられています。開発の段階では314名ものユーザーに協力を仰ぎ、使い心地を試してもらったところ、高い評価を得たそうです。
自分が塗った絵が本から飛び出し、動き回るなんて本当にワクワクしますね。まだこのサービスは試験段階にあり、リリースに向けてはもう少し時間がかかるそうですが、リアルとデジタルの橋渡しとなる技術として、これからますます注目を集めるに違いありません。
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