国を超えて爆発的なバズを創出!スウェーデンのホラー映画祭が掲出した「不穏な新聞広告」
Case: Lucy
スウェーデンの会員制ホラー映画クラブ・Elmsta 3000 Horror Festが、会員に向けてホラー映画祭への参加を呼び掛ける斬新な新聞広告を掲出しました。
今回の映画祭のテーマは、“Evil kids”(邪悪な子供たち)ということで、そのテーマを連想させることも意図して、新聞の家庭面に小さな広告を掲出しました。そのクリエイティブがこちらです。
一見するとLUCYちゃんの誕生と、来る洗礼式の日程を案内するという映画祭とは全く関係のない内容に見えますが…よくよく、“わかる人が見る”と、“不穏”に感じるギミックが施されているのです。
たとえば、前髪が‘666’になっていたり、名前のLUCYが魔王を意味する‘ルシファー’の女版であったり、洗礼式出席連絡のメールアドレスが、後ろから読むと‘satans.mother(悪魔の母)’となっています。
この“恐怖(?)の新聞広告”は、国内外(英語圏だけでなく中国語圏などを含む)の日刊紙やウェブメディアで数多く取り上げられ、SNSで大いにバズが起こりました。
結果、ターゲットとしていた会員たちへ十分にリーチができただけでなく、国を越えて映画祭の存在をアピールすることができたといいます。そして、新聞に広告が掲載されて24時間以内に、会員の81%から映画祭の出席有無の回答が得られたそうです。
会員に宛てたただの招待状(DM)だと、往々にして“レスポンスが遅かったり、忘れ去られてしまうことがある”という問題点に着目して実施されたアイディアインビテーション&ゲリラPR術でした。
メディア(記者)が“広告のギミックに気付くかどうか”、運否天賦にはできませんので、波及の起点となりうる主要なメディアの記者には仕掛けを自らリークしていたと推測されます。
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