「リーチの量」をあえて犠牲にすることで響く表現に!“人目につきにくい”屋外広告
Case: Hard to Notice
アメリカで乳製品を含まない加工食品を発売するメーカー「Daiya Foods」が実施した、ユニークな屋外シリーズ広告をご紹介します。
今回特に訴求する商品は、同社のウリである乳製品フリーのピザ。
まず一つ目のクリエイティブがこちらです。
道路を走行しているバスの屋根に広告を掲出したのです。これだと、ビルの上方からふと地上を見ないと広告の存在に気が付きません。
コピーは…
It’s easier to notice this ad than notice our pizza is dairy-free.
(私たちのピザが乳製品フリーであることに気が付くのに比べれば、この広告に気が付くのなんてずっと簡単なことですよ。)
“私たちのピザが乳製品フリーだと気が付くのは、それほど難しいことなんです”というニュアンス。
「Daiya Foodsのピザは乳製品フリーのピザかどうかわからないほど、普通のピザと美味しさは変わらないんです。だからこそ、“美味しい”乳製品フリーの食品を求められている方に最適なピザなんです」と示唆しているようです。
一般的に乳製品フリーの食品は、通常のものよりも“味が劣る”という人々の認識が前提にある表現ですね。
その他の掲示場所には、バス停の天井や…
スーパーの地面…
タクシーの社名表示灯…
エレベーターのボタン付近がありました。
リーチの量をあえて犠牲にすることで、広告に触れた人の納得感、腹落ち感を優先させる異色のアプローチでした。
この事例と同様のわざと“人目につきにくくした広告”の事例に関心のある方は下記もご覧ください。
・Smartのあえて“目立たない”屋外広告
参考サイト
AdFreak
http://www.adweek.com/adfreak/pizza-brands-outdoor-ads-are-hard-notice-and-thats-point-162999
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