コンテンツマーケティングのひとつの形。伝説的アメコミ作家が描く「BACARDI」のルーツ

Case: Graphic Novel to Honor the History

世界販売量NO.1を誇るラム酒ブランド「バカルディ」が、アメコミなどを含む“グラフィックノベル界の伝説”と謳われる作家ウォーレン・エリス氏、マイケル・オールレッド氏とのコラボにより、『The Spirit of BACARDI(ザ・スピリット・オブ・バカルディ)』と名付けたデジタルコミックを発表しました。

この作品はバカルディ創業者の息子であるエミリオ・バカルディ氏が、19世紀後半のキューバ独立という混迷を極めた時代に幾多の困難を乗り越え、同社の代名詞であるラム酒の製造・開発に尽力した人生を描いた物語です。

エミリオは当時スペインの統治下にあったキューバの独立戦争に身を投じ、逮捕・二度の投獄などの辛い経験を経て初の自由選挙によるサンティアゴ・デ・クーパ市長に選出された人物。

先代から受け継いだバカルディ社を発展させるため、家族と共に強い信念を持って激動の時代を生き抜きます。

ストーリーの最後は、キューバ独立戦争の合言葉として使われた「Viva Cuba Libre(キューバの自由万歳)」にちなんだカクテル、「キューバ・リブレ」の誕生で締めくくられています。

バカルディ社のプレスリリースによると、作品のイラストを描く際に使用したペンのインクには、ゴールド・ラムが数滴加えられているとのこと。今回の取り組みについて同社チーフ・マーケティング・オフィサー、アンディー・ギブソン氏は次のようにコメントしています。

「『ザ・スピリット・オブ・バカルディ』は、何があってもバカルディ家のように自らの道を追い求めるよう、消費者にインスピレーションを与え、仲間意識と強い精神を推奨しようと、現在世界中で展開している新マーケティング・キャンペーン、「BACARDI Untameable Since 1862」の背後にあるストーリーを語るための素晴らしい方法です。」

「本物であることは、当社製品の消費者である、特に21世紀生まれの若者にとって益々重要なものとなっています。今回のグラフィック・ノベルはまず一番に娯楽性の高いものであるべきですが、同時に当ブランドにとって大切なことを訴えようとしています。つまり、当社にはこの大胆な姿勢を支えるだけの伝統がある、ということです。」

バカルディの歴史とエミリオの不屈の精神を描いた『The Spirit of BACARDI』は、同社HPよりダウンロードおよびオンラインで閲覧が可能です。

ブランドの有する資産・ストーリーを、ターゲットに向けた粋なコンテンツへと昇華させたケースですね。興味のある方は下記から同プロジェクトの動画もご覧ください。

動画はコチラ

参考サイト

BACARDI
http://www.bacardi.com/
http://www.multivu.com/mnr/71400596-bacardi-creates-graphic-novel-cuban-heritage/ja

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