紫外線対策を啓発する“光と影が生み出す”サッカーコート

Case: Play in the Shade

スウェーデンの癌患者支援のための非営利団体・Cancerfodenは、最も深刻な皮膚がんの一種であるメラノーマ(黒色腫)の発症例が増加していることを受け、広く国民に紫外線対策を訴求するために、世界初となる“光と影が作り出すサッカーコート”を設置しました。

暗い冬の時期が長いスウェーデンでは、多くの人が太陽が降り注ぐ夏を心待ちにしています。夏になると、太陽の光を一秒でも長く浴びていたいと紫外線が強く降り注ぐ炎天下に繰り出す人が増え、2000年に比べてメラノーマの発症例が倍増しているといいます。

スウェーデンでは紫外線対策と言うと、南の島の旅行する時など特別なシチュエーションを思い浮かべる人が多く、日常生活における対策こそ重要であることを忘れがちであるといいます。今回、紫外線対策を啓発するにあたり、紫外線が最も強い午前11時から午後3時までの間に「家にいなさい」ではなく、「外で遊びなさい」という意表を突いた趣旨のキャンペーンを実施しました。

同団体が芝生広場に設置したのは、大きな屋根。早朝や夕方など太陽が低い時間はただの日除けです。しかし、太陽が高い時間帯、つまり紫外線が最も強い時間帯になると、屋根に太陽が降り注ぎ、屋根は芝生広場に日蔭スペースを作り出すと同時に、屋根に刻まれているサッカーコートのライン部分にだけ光が通り、自然に日蔭の芝にサッカーコートのラインが浮かび上がり、“光と影がサッカーコートを作り上げる”というものです。

最も紫外線が強い時間帯にしか現れない“光と影のサッカーコート”を作ることで、あえて外に出てもらって「光(紫外線)の強さ」を実感してもらい、紫外線対策を啓発するという取り組みでした。

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参考サイト

Gute Werbung
http://www.gutewerbung.net/cancerfonden-play-shade/

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