バーガーキングがゲイの祭典で発売した「プラウドワッパー」に込められた想いとは
Case: The Proud Whopper
ユニークなプロモーションに定評のあるバーガーキングが、サンフランシスコで開催された米国最大のLGBTイベント「サンフランシスコ・プライド・パレード」に合わせて、期間限定で新しいワッパーを発売しました。
毎年6月末に開催される「サンフランシスコ・プライド・パレード」は、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの文化を讃える祭典で、法的に平等な権利を求める社会運動の場としても注目されています。街中が彼らの象徴である虹色に彩られ、多くの人が集まるイベントに合わせて、バーガーキングが発売したもの、それは虹色の包み紙で包んだ“プラウドワッパー”です。
バーガーキングの店頭で「“プラウドワッパー”はいかがですか?」と聞かれ、客は戸惑いを隠せません。
通常のワッパーとの違いを聞いても「わかりません。」との答えしかかえってきません。
それでも、せっかくだから?“プラウドワッパー”を注文する人は多く、店内は虹色の紙で包まれたハンバーガーを頬張る人でいっぱいになりました。
客の反応はまちまち。「普通のワッパーと味は変わらない」という言う人もいれば、「なんか肉の味が微妙に違う」と言う人もいます。
そして答えは、虹色の包み紙の内側にありました。そこには「私たちは皆、中身は一緒です」とのメッセージがプリントされていて、中身(ハンバーガー)は通常のワッパーと全く同じで、ただ外身(ハンバーガーを包む包装紙)だけが違っていたとの種明かしがなされました。
レズビアンだって、ゲイだって、バイセクシャルだって、トランスジェンダーだって、外見こそ違うかもしれないけど、中身は皆同じ人間であることを表現した“プラウドワッパー”。
自分たちに重ねて「想いを代弁してくれた」、「自分自身に誇りが持てるようになった」と笑顔を浮かべる人や中には涙する人もいました。
ゲイの祭典に合わせて“LGBTだって、皆同じ人間で、皆平等な権利がある”との想いを込めて発売した“プラウドワッパー”でした。
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参考サイト
Creative Criminals
http://creativecriminals.com/burger-king/the-proud-whopper
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