セレブが貧困問題解決に尽力!Instagramを活用した啓蒙キャンペーン「Invisigram」
Case: Invisigram
南米の大国ブラジルでは、急激な経済成長の陰で1,620万人もの人々が十分な食事が取れず、教育機会が受けられないという、極度の貧困状態にあります。
しかし国民の大半はその実情を目の当たりにすることはなく、社会福祉から取り残されてしまっている人たちがいる事態を知りません。
ブラジルのNGO団体「TETO」はこの現実を国民全体に広く周知することことこそが、状況を改善するための突破口になると考え、「Invisigram」という啓蒙キャンペーンを実施しました。
『Invisible(目に見えない)』と、画像共有アプリ『Instagram』の二つの言葉を組み合わせた造語「Invisigram」という名称には、多くの人が目にしたことのない貧困問題の現状を、インスタグラムを活用することによって視覚的に広く訴えかけよう、という意味が込められています。
キャンペーンでは国内の芸能人や著名人の協力のもと、それぞれのインスタグラムアカウントに、過酷な環境で生活する人々の暮らしぶりを撮影した写真を投稿。
この試みには多くの歌手やタレント、セレブなどが賛同し、その結果、12日間というわずかな期間だったにも関わらず、450万人にもおよぶフォロワーへと伝わり、55万回以上の「いいね!」がつくなど、絶大な成果を収めることに成功しました。
さらにブラジル国内の大手放送局でニュースとして取り上げらると、TETOに寄せられた寄付金は、前年に比べて34%も増加。金額にして518,000レアル(=およそ2270万円)にもなったそうです。
『ノブレス・オブリージュ』。海外では、慈善活動に積極的に取り組んだり、社会貢献をする人こそが“本当のセレブ”として評価されています。
社会に影響力を持つ人たちが率先してこのような活動を行い、さらなる支援が広がっていくのは素晴らしいことだと思いました。
動画はコチラ
INIVISIGRAM – case study from the promovement on Vimeo.
参考サイト
Creative Criminals
http://creativecriminals.com/teto/invisigram
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