1万人で祝福! クロアチア映画祭の60周年記念デジタルPR
Case: Wish box
クロアチアで最も伝統ある映画祭、「Pula Film Festival」。年に1度、「Pula arena」と呼ばれる古代ローマ時代に建設された円形劇場で開催しています。
今年が映画祭の開催60周年にあたり、それを記念して行われたキャンペーンをご紹介します。
会場近くの広場に設置されたのは、「wish box」と名付けられた、証明写真の撮影ボックスほどの大きさの黒い箱。
中に入ると、火の灯ったロウソクの映像がスクリーンに映っています。映画祭の60歳のバースデーを祝うロウソク、という意図のようです。
画面に向かって息を吹きかけると、火が消えるのと同時に、ボックス内に備え付けられたカメラがその表情をパチリと写真に収め、画像を映画祭の公式HPに掲載。通りがかった人たちは、次々とwish boxに入り、ロウソクを吹き消していきます。
サイトを訪れた人がお気に入りの1枚を選び、フェイスブックなどのSNSでシェアできるような仕掛けになっています。
wish boxは2ヶ月間をかけてクロアチア国内の5都市を回り、1万人以上もの人が映画祭のさらなる発展を願いながらロウソクを吹き消しました。
キャンペーンはSNSでの広がりや、700件を超えるメディアでの露出により高い宣伝効果をもたらし、映画祭は大成功を収めたそうです。
人々に“一緒に60周年を祝ってもらう”ことで、映画祭の認知度アップにつなげ、さらに観客と共に作り上げていく、という主催者サイドの姿勢がとてもよく伝わってくる、素敵なイベントだと思いました。
動画はコチラ
参考サイト
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http://www.ibelieveinadv.com/2013/11/60-pula-film-festival-wish-box/
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