ポーランド赤十字、“不要なカロリー”を栄養失調の子供に寄付できるダイエットアプリを開発

Case: Needless Calories Mobile App

「ダイエット」。それは常に“食べたい欲求”との戦いです。
大好きなスイーツや外食を封印し、体重計とにらめっこする生活には、時に心が折れてしまいそうになりますよね。

そんな人のために、ポーランドの赤十字が開発したのが「Needless Calories Mobile App」というアプリ。ダイエットの大敵である不要なカロリーを、ポーランドで栄養失調に苦しむ60万人の子供たちに届けようという狙いです。

使い方は以下の通り。

ダイエット中にもしカロリーの高いものを食べたくなってしまったら、このアプリを起動。リストの中から食べたいものを選び、その下にある「I Beat My Craving(食べたい欲求に打ち勝つ)」というボタンを押します。

すると画面には「おめでとうございます!」のメッセージに続き、「不要なカロリーを栄養失調の子供たちに寄付しませんか?」と表示されます。つまり、高カロリーな食事を我慢することによって浮いたお金を、十分な食事を取れずにいる子供たちに寄付することを呼びかけているのです。

自分のためだけに行うはずのダイエットが“他人のためにもなる”という斬新なポイントにより、このアプリは各種Webメディアやソーシャルネットワークを通じて瞬く間に広がりました。

結果、わずか3週間でアプリのユーザーは6,000人を超え、集まった寄付の金額も大幅に増えるなど、劇的な成果を収めたといいます。

自分のためのダイエットと、他人のための寄付活動を融合するアプリ。ダイエットのモチベーションを維持し続けるのは難しいことですが、それを“人助け”という切り口で後押しする斬新なアイディアだと思います。

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