ペルーの慈善団体が手掛けた“凶悪犯罪者”を巻き込む前代未聞の募金活動
Case: Searching for hearts
ペルーで活動するガン患者支援団体・Peruvian Cancer Foundationが、小児がんに苦しむ子供たちへの寄付を募るために“囚人”を巻き込んだ募金活動を実施しました。
同団体は毎年街頭で募金活動を実施していますが、ここ数年は苦戦しており、目標額を集めることができなかったといいます。そこで、“心ある市民”から寄付金を募るために、誰もが認める“心ない囚人”を巻きこんだ募金活動を考案しました。
囚人が一人でも寄付すれば、きっと“心ある”市民の胸に響き、募金活動に対するモチベーションを喚起できるはずという思惑です。
選ばれた舞台はペルーで最も恐ろしい刑務所と言われているCastro Castro刑務所。殺人、窃盗、テロを起こした極悪犯が収容されています。
囚人に与えられたのは5日間。小児がんに苦しむ子供たちの映像を見せて、寄付を募ります。
結果、囚人の心が動き、瞬く間に寄付が集まりました。
5日間で集まったもの、それは寄付金が詰まった募金箱52缶、382個の手作り品、223通の手紙、そして2485名の収容者が持つ2485個の“心”でした。
この結果は、各種報道機関で取りあげられ、“心ある”市民の関心を得ることに成功しました。
その後行われた街頭での募金活動は大成功をおさめ、集まった寄付金はこれまでの最高額を記録したといいます。
善良なる市民の募金活動を促すために、“囚人の善行をフック”にするという企画。目の付け所と実行力が凄まじいですね。
動画はコチラ
0