あなたの脳に直接響く! “骨伝導”を応用したトレイン・プロモーション
Case: The talking window
突然ですが、皆さんは「骨伝導」という言葉を聞いたことはありますか?
「骨伝導」とは、空気を伝って鼓膜を振動させ聴覚神経に伝わる(=気導音)のとは異なり、振動が頭蓋骨を伝わり直接聴覚神経に伝わる(=骨導音)ことを指します。
今回この「骨伝導」を応用して、テレビやオンデマンドでコンテンツの配信事業を手掛けるSky社が、同社のコンテンツサイト「Sky Go」のプロモーションを行いました。
場所は通勤時間帯の電車の中。
通勤客が疲れた様子で窓に頭をもたれかけています。
日本でもよく見かける光景ですが、そんな時、突然その人たちの頭の中で声が聞こえます。
「退屈していますか?」
「それなら携帯電話でSky Goにアクセスしてみて下さい。」
頭の中で“直接脳に訴えかける声”はそう話しかけます。もちろん周りの人には聞こえていません。
これは電車の窓に取り付けられた特殊な装置が、“私たちの耳には聞こえない超音波の振動を発信し、窓にもたれた頭の骨を経由して聴覚に伝わっている”という仕掛けです。
骨伝導を用いた技術は、以前から聴覚障害を持つ人のための補聴器として、またイヤホンなどで耳を塞いでしまうと危険な状況で働く人(消防士や兵士など)の通信に利用されてきましたが、今回斬新なアイディアによってプロモーションに応用されました。
突然頭の中で声が聞こえるなんて、想像しただけでも驚きますね。
通勤客の皆さんの驚きと困惑が入り混じった何ともいえない表情が印象的でした。
動画はコチラ
参考サイト
Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/sky_go_the_talking_window
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