CMスキップへの起死回生となるか!? フォルクスワーゲン、“超低速TV-CM”により広告効果が50%アップ

Case:Slowmercial

今なおマス広告の王様として君臨するTV-CMにとって、HDDレコーダー等の普及による『CMの早送りやスキップ』は大きな脅威。
ベルギーでは3人に1人が大好きなテレビ番組を録画して視聴すると回答し、そのうち80%以上の人が“CMを早送りしている”という調査結果が出ているそうで、そんな広告主にとって憂うべき事態を打破すべく、代理店のDDB Brusselsがフォルクスワーゲン・新型ビートルのために考案したCMが斬新です。

コンセプトは、“Slowmercial”(スローなコマーシャル)
以下がそのCMの一場面。一見すると静止画のように見えますが、新型ビートル(コンバーチブルタイプ)のルーフが物凄くゆっくりと開いていきます。

もうお気づきの通りこちらのCMは、始めから早送りされることを前提として、あえてスローモーションの映像を流すというコンセプトのCM。早送りしてみると丁度よく見えるというもので、8倍速くらいが丁度よいように設計されているようです。

CMはベルギー国内で、よく録画される人気ドラマのブレイクタイムに放映されて、その結果、広告効果は通常のCMに比べて50%増しだったということです(代理店のDDB曰く)。

新しいCM作りの発想。
「CMが早送りされてしまう」と延々と嘆いているだけではなく、生活者の広告接触行動・テレビ視聴行動を冷静に分析して、それに即した手を打つアプローチ。この方式が広まるかは定かではないですが、こういう考え方・アクションは大事ですね。

世界各地で実施されたフォルクスワーゲンのユニークな広告/プロモーションに関心のある方は下記もご覧ください。

フォルクスワーゲンの卓越した広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

・PSFK
http://www.psfk.com/2013/03/vw-fast-forward-ad.html

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