学生が企画開発!笑顔をプレゼントするポートフォリオサイト「トイデジ」

Case: ポートフォリオサイト「トイデジ」

日々様々なアイディアをひねり出しているのは、企業だけではありません。
本日ご紹介するのは、京都の大学生が企画から開発まですべて行ったポートフォリオサイト「トイデジ」です。

作成したのは、京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科デジタルクリエイションコースの第6期生。
彼らは、第一線で活躍するプロクリエイターのもとで4年間デザイン全般に通じる教養を学び、デザイナーとしてプロフェッショナルを目指します。

普通「トイデジ」と聞くとトイカメラをイメージしますが、この「トイデジ」はflashコンテンツのまとめサイトです。
flashコンテンツ=「デジタルなトイ(おもちゃ)」と置き換え、名づけられました。

もともとこれらのFlashコンテンツは、1年時の授業の課題で作成されたもの。
これらの作品を社会に発信することを目的とし、2学年に進級後自身らで作成したのがポートフォリオサイト「トイデジ」です。

「トイデジ」最大の特徴は、31種類のフラッシュゲームで遊べることに加え、お気に入りの作品(ゲーム)をtwitterなどソーシャルメディア経由で友達にプレゼントできる機能。京都精華大学の学生が「トイデジ」で目指すのは、たのしさの共有で、作品はすべて、「みんなを笑顔にしたい!」という思いに由来しています。

flashコンテンツの一例をご紹介します。
たとえば、『FACE MAKER』というWEBコンテンツ。

マウスポインタに目や鼻などの顔のパーツが表示され、自由に配置していきます。いわば、デジタル版副笑い。

個々のパーツは本物なので、自然には存在し得ない不思議な融合体が完成します。

こちらは、リズムゲーム『wan wan sing』
流れてくる犬がピンクのラインを通過するときにキーボードを叩きます。

犬が見守ってます。
(しかし私は下手すぎて、タイミングが合いません。)

0点だと、犬ががっくりします。
(得点がだせなかったのでわかりませんが、高得点だとおそらく喜ぶのでしょう。)
プログラムの仕組みもさることながら、イラストの手作り感もすごく素敵です。

企画からサイトデザイン、ロゴ制作、プログラミングを含め、すべて学生の力のみで仕上げられた技術力も今回注目すべき点だと思いますが、それ以上に「人を笑顔にさせる」という非常に広義で難しい課題の中、開発の段階からそれを実現するためのコンテンツ開発を目指し制作した過程が素晴らしいと思います。

対外的に発信したことによる結果が良くても悪くても、非常に意義のあるチャレンジだと思います。
将来どんなクリエイターに育つのかとても楽しみです。

[千田 里美]

参考サイト

・トイデジ
http://toydigi.seika-vd-exhibition.com/index.html
・京都精華大学 デザイン学部 ビジュアルデザイン学科 デジクリ
http://digicre.jp/

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