9月10日の世界自殺予防デーに合わせたキャンペーン “Listeners Wanted”

TELL(東京英語いのちの電話)が、9月10日の世界自殺予防デーに合わせた新キャンペーン”Listeners Wanted”を発表。

TELLは、NPO法人として日本国内のインターナショナルコミュニティにおいて、40年以上に渡って多言語の包括的メンタルヘルスサービスを提供しており、そのサービスの一つ「TELLライフラインサポート(以下 ライフライン)」は、深刻な状況にある人々に、無料で、匿名、コンフィデンシャルのカウンセリングや精神的サポートを提供するものです。

キャンペーン”Listeners Wanted”は、9月10日の世界自殺予防デーに合わせて始められ、着信に応える=いのちが救われる、着信拒否=そのいのちは自殺へと向かうかもしれない事を表現しながら、人々に2つの選択肢を投げかけています。また、“The TELL lifeline needs listeners.(TELLライフラインは “リスナー(話を聴く人)”を求めています。)というタグラインは、ライフラインのオペレーションにおけるボランティア相談員の重要性を明確に示しています。

オグルヴィのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのアジャブ・サムライは、「本キャンペーンの心髄は、着信への対応が生と死を大きく分ける事を訴えることにあり、クリエイティブはこれを強く表現しています。着信を受けるたびに、人々がTELLの提供する価値あるサービスを思い出し、またライフラインサービスのボランティア相談員のリクルートにも貢献が出来ることを願っています。」

ライフライン・ディレクターのスコージ・ヴィッキー氏は、新キャンペーンについて次の様にコメントしています。「TELLの電話相談は、しっかりとした養成研修を受けた100名程のボランティア相談員によって支えられています。しかしながら、今後週7日24時間での相談受信を実現するためには、より一層の地域社会の助けが必要です。調査結果より“つながり”が自殺の抑制に有効であることが分かっています。自殺行動は、危機型で本質的に深刻ですが、多くの場合、助けやサポートによって防ぐことができるのです。オグルヴィによって開発された本キャンペーンは、個人一人ひとりが、他の人々のいのちに大きな影響を与えることが出来ることを明確に表現してくれています。」

TELLの理事長、クレイグ・サフィン氏は、「TELL、とりわけライフライン電話相談の継続的なオペレーションは、地域社会の皆さんの支援で成り立っています。オグルヴィが、このようなメッセージ性の高い自殺防止キャンペーン開発を手助けして下さったことにとても感謝しています。このキャンペーンが、私たちのボランティア相談員が提供する貴重なサービスの重要性への理解を深めるきっかけとなってくれることを願っています。」と述べています。

TELLは年に2回の電話相談員養成研修を実施しており、次回は10月上旬に東京、9月下旬に関西での実施が予定されています。また昨年より、共に街を歩き、話し合うウォークアンドトーク イベント「Talkie Walkie」 を実施しており、本年も世界自殺予防デーに合わせ実施する予定です。

TELLライフラインの電話相談は、日本全国から、年間約6,000件の相談に対応していますが、相談を寄せるその約60%は日本人、40%が在日外国人です。詳細はhttp://telljp.com/へ。

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TELL(東京英語いのちの電話)について
TELL(東京英語いのちの電話)は、1973年の設立以来、在日外国人コミュニティにおいて必要とされる国際レベルのサポートやカウンセリングサービスを提供し、国内で高まるメンタルヘルスケアの需要への対応に努めています。東京都より認定を受けた特定非営利活動法人として、メンタルヘルスの領域において最高水準のサービスと教育の両面でリーダーになることを目標に、無料電話相談や専門家による面談カウンセリングを提供するとともに、メンタルヘルスに関する様々なワークショップも開催しています。東京英語いのちの電話は、1977年に日本いのちの電話連盟に加盟しました。http://www.telljp.com/

WHO世界自殺予防デー/自殺予防週間
9月10日は、WHO世界保健機関が定めた「世界自殺予防デー」で、日本においても、国の自殺総合対策大綱にもとづき、毎年9月10日からの一週間を自殺予防週間に設定しています。

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