いつ襲われるか分からない“アルツハイマー”。その兆候を体感できるコーヒーカップが衝撃的
世界では今、約4400万人の人々がアルツハイマーで苦しんでいます。しかしそのことについて、まだあまり認識されていないのが現状。そこでその認識を広げるため、『アルツハイマーの兆候を体感してもらう仕掛け』がコーヒーカップに施されました。この仕掛け、リアルに病を体感できるようでかなり衝撃的なんです。
幼い頃の記憶
私たちは莫大な量の記憶を積み重ねて生きています。その記憶こそが、今の私たちを作り上げているもの。しかしながら誰もがその莫大な記憶を持ち続けることが出来ないのです。現在、全世界で約4400万人とも言われるアルツハイマーを患う人々。もっとこの病気を知ってもらうため、あるプロジェクトが立ち上げられました。
“DON’T FORGET ME”プロジェクト発足
アルツハイマーの人をより理解するために。患う家族がいるのであれば、彼らの気持ちをより理解するためにも。
眠らない街、ニューヨーク
場所は、眠らない街ニューヨーク。そんな街の人々のエンジンとして利用される場所と言えば…
コーヒーショップにて
そう、コーヒーショップです。そこで、カップフォルダーにある仕掛けが施されました。
ペーパーフォルダーに現われるメッセージがこちら。
“あなたが恋人にコーヒーを持っていく間に、4700万人もの人が恋したことすら忘れてしまっているのです。彼らにあなたを忘れさせないで…。”
その他、『あなたが友達とコーヒー片手にぶらぶらしている間に、友達がいたことすら忘れてしまっている』など。この文章を読むだけで、身につまされる思いになります。
記憶が消え、混乱すること
フォルダーがコーヒーで温められると、メッセージは現われます。そしてコーヒーが空っぽになるにつれ、そのメッセージも消えていくのです。それはまるでアルツハイマー患者の記憶のように。
2001年に立ち上げられたスウェーデンの非営利団体、“Don’t forget me.”による啓発映像でした。あなたの家族、友達、もしくはあなた自身に起こりうるこの病。高齢化社会に伴い、より深い理解と研究が必要なようです。
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