電気代を支払うことができない人に“電気を寄付できるスイッチ”
寒ければ暖房を入れることが当たり前になっている人が多い中、イスラエルには寒くとも暖房費を支払うことができないために、暖房のスイッチを入れることができない人が多くいることをご存知でしょうか?今回は、イスラエルの慈善団体が制作した“電気を寄付できるスイッチ”をご紹介します。
電気代を支払うことができない人々
イスラエルには、実に電気代を捻出することができないほど貧しい生活を送っている老人やホロコーストの生存者が何千人もいると言われています。こちらの女性は、「辛うじて食事と薬を賄うことは出来ても暖房費はない。」と話し、この男性は、「ヒーターのスイッチを入れてもその電気代を支払うことができない。」と語ります。
電気を寄付できるスイッチ
そこで、老人やホロコーストの生存者を支援する慈善団体のShorashimは、“電気を寄付できるスイッチ”を開発しました。こちらがそのスイッチ。
自分の暖房のスイッチのすぐわきに簡単に取り付けることができ、スイッチ一つで、WiFiを使って、電気を必要としている人々へ電気を送ることができるというものです。
SNSで拡散
このスイッチをSNSで影響力のある人々に送付し、各自ソーシャルメディアで拡散してもらいました。
“電気を寄付できるスイッチ”は瞬く間に注目を集め、各種メディアで積極的に取り上げられました。
また、“電気を寄付できるアプリ”も開発され、その取り組みは多くの人に支持されました。
結果、6万時間以上の電気代が寄付され、400,000ドル(約4800万円)の広告効果を生むことに成功しました。
「寒い時には、暖房を必要としている人たちのためにもスイッチをオンしよう!」「怠惰な人にもできる慈善活動」「革新的な技術だ」との多くの声が寄せられているスイッチでした。
(参考サイト:Creative Criminals)
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