ヘラルボニーが大量消費にNO? ブラックフライデーを再定義

ブラックフライデーは、11月の第4木曜日を“Thanksgiving Day”とするアメリカ発の大型セールイベントです。Thanksgiving Day翌日の金曜日からスタートして、クリスマスやニューイヤーに家族や友人に贈るためのプレゼントを買い求める人も少なくありません。

近年では日本でもECサイトや量販店が参入し、年末商戦のスタート、もしくは前哨戦として浸透しつつあります。しかし、このビッグセールイベントは「大量消費」「過剰な値下げ」の象徴ととらえることもできます。

環境負荷や購買行動のあり方を見直そうと、エシカル消費を訴える“Green Friday/グリーンフライデー”と名付けられたサステナブルな代替アクションも行われています。

そんななか、主に知的障がいのある作家によるアート作品を起点に、社会へ新しい選択肢を提示するヘラルボニーが、ブラックフライデーを再定義する挑戦を実施。

クルーネックワンピース「(無題)(丸)」/Sanae Sasaki

「価値上げブラックフライデー」と名付けられたチャレンジは、2025年11月24日(月)から30日(日)までの7日間、公式店舗とオンラインストアで、原画を除く商品を対象に、購入商品を手掛けた作家報酬を通常の2倍に設定します。

商品のプライスを下げて消費をうながすのではなく、作家への報酬を増やすことで、ショッピングを社会的意義へと転換しようという試みです。同時に、税込3,000円以上の購入者には、数量限定のアートステッカーをプレゼントします。

マフラー「blue brush-mm2025」「green brush-mm2025」「red gradation brush-mm2025」/marina

同社がアーティストへ支払う年間報酬は、事業の拡大とともに急成長を描いているといいます。そして、今回のキャンペーンは、同社の理念をさらに強調するもの。「ブラックフライデー=安さ」という固定観念に対し、「価値を上げる」ことを提案したカウンターアクションで、ブランド理念を広く社会へと伝えました。

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