ららぽーと海老名で実証実験、買い物をより自由にするマーケ事例を展開

三井不動産株式会社は、同社が運営する神奈川県海老名市の商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと海老名」において、2025年11月4日(火)から11月13日(木)までの期間、対象のアパレル・服飾雑貨店舗の商品を自由に館内へ持ち出し、まとめて試着・購入できる新サービス「LaLa Pick(ララピック)」を試験的に導入します。

従来、ファッションアパレル店舗では、その店舗内で試着を繰り返す必要がありました。同社は、複数店舗で都度試着をすることで時間や手間がかかっていたことを課題ととらえ、このサービスを考案。LaLa Pickでは複数店舗の商品を1度に試して比較・検討することが可能になるといいます。

これは、「できるだけ多くの商品を試したい」「失敗せずに、自分に本当に合うものを選びたい」といった来店客のニーズに応えるといい、より自由で楽しい購買体験を実現するためのアイデアです。

また、消費者の利便性向上のみならず、この試験導入で得られた利用者ニーズや運用知見を2027年度以降の本格展開に向けたサービス開発やアプリ実装の検討に活用するといいます。消費者視点に立った新しい購買体験をもたらすと同時にマーケティング施策として活用することで、リアル店舗の魅力を再発見する機会を創出します。

購買行動の体験設計を再構築しようというこの試み。これまで店舗単位だった購買導線を横断させ、商業施設全体での体験をワンストップの購買アクションに再編成したところが革新的です。

滞在時間の最大化を狙うほか、リアル店舗での行動データをマーケティング資産に変換できる仕組みを実現しています。行動データをどう施設運営に還元するかという点でも、多くのマーケターに示唆を与える取り組みとなりそうです。

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