スナック菓子をIP化、新たなブランド価値を創出 カルビー公認「じゃがクリエイター」
カルビーは2025年9月8日(月)、「じゃがクリエイティブ」を始動しました。公認「じゃがクリエイター」に人気クリエイターのキタハラケンタ氏とオカタオカ氏を起用し、「じゃがりこ」と「おでかけ」をテーマにしたイラストを制作。Tシャツやトートバッグ、キーホルダーなどに商品化し、「SUZURI byGMOペパボ」内のカルビー公式ショップで販売しています。
目的は「食べる」だけにとどまらず、日常のさまざまな場面でブランドに触れてもらうこと。クリエイターの視点を加えることで、親しみのあるパッケージやキャラクターを新しい魅力に変えています。
IP活用を進化させる「かるれっと」
今回の取り組みでは、IP管理プラットフォーム「かるれっと」を活用します。制作されたイラストはかるれっとに登録され、同日よりライセンスアウトが可能に。商品化の際はロイヤリティーの1部がクリエイターに還元されます。
「かるれっと」はブロックチェーンと分散型IDを基盤に、知的財産の発行・所有・移転・利用履歴を改ざん不可能な形式で記録・共有できるIP管理プラットフォーム。信頼性の高い権利証明と管理を実現し、IPの利活用を進める基盤だといいます。
じゃがりこに新しい顔を与えるアート
キタハラケンタ氏は「じゃがお」の雰囲気を残しつつ、シンプルな線画でじゃがりこを新鮮に描き直しました。
オカタオカ氏は「家族でのドライブ」をモチーフに、シェアしやすいじゃがりこの特性を生かしたイラストを制作。それぞれの個性がブランドの新しい表情を引き出しています。
Future Laboが拓くブランドの未来
本施策を推進するのはカルビーの実験的組織「Calbee Future Labo」。同部門は「じゃがりこスニーカー」やNFTなどユニークな企画を手掛け、カルビーのライセンス商品は1年間で約80%増(※1)という成果を生みました。「じゃがクリエイティブ」もこの流れにある取り組みであり、今後も複数のクリエイターとの共創企画が予定されています。
食品メーカーでありながら、アートやファッション領域にまで踏み込むカルビーの挑戦は、顧客接点を拡張する先進的な事例といえるでしょう。
※1:「かるれっと」のプレスリリース(2025年4月配信):https://www.calbee.co.jp/newsrelease/250417.php
ブランド価値を体験へ
「じゃがクリエイター」の誕生は、食品ブランドがIPを活用し新たな価値を生み出そうという試みです。お菓子をアートやファッションに広げることで、ブランドを消費から体験へと進化させます。同時に、かるれっとが知財管理、IP活用のイノベーションツールとなりうることを訴求しました。
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