本当にしくじった? 家具バイヤーが仕入れを「ビッグに反省してます割」

家具のオフプライスストア「ビッグウッド」が、バイヤーの“しくじり”をきっかけにしたセール企画「ビッグに反省してます割」を、2025年8月28日(木)から9月7日(日)まで全国10店舗で開催しています。

この企画は、バイヤーが「これは売れる」と思って仕入れたものの、実際には販売員からの評価が厳しかったり、使い方が分かりづらいといった理由で売れ行きが伸びなかった家具を対象に、最大90%オフで販売するというもの。店頭では、なぜその商品が“しくじり”だったのかをPOPで紹介して販売します。

たとえば、撥水加工が施されたカウチソファー(画像上)は「背もたれが低くてくつろげない」と販売員から不評だったため、約82%オフで販売。また、取っ手が特徴のチェスト(画像下)は「部屋に合わない」との声が多く、約90%オフという放出価格です。他にも、サイズが合わないというテレビボードや、圧迫感があると指摘された収納家具など、さまざまな“反省商品”が並びます。

ビッグウッドは、メーカーや百貨店などが抱える余剰品や廃盤品などを仕入れ、定価より安く販売する「オフプライス業態」の家具店です。新品でありながら、ちょっとした理由で割引される商品を扱っており、現在は全国56店舗を展開。

これまでもユニークなコンセプトのイベントセールを実施しており、“実はスベったワケあり家具”を割引価格で販売する「大スベリ割」や、“Z”が隠れている家具を見つけたZ世代の人が、定価の20%で購入できる「Z世代割」をPR EDGEで紹介しています。

同社によると、オフプライス業態の認知を広げることを目的として今回のようなセールを実施しているといいます。また、「新品なのに安い」ショッピング体験を、同社バイヤーの“しくじり”エピソードとともに、楽しむことができる機会を創出しました。

この「ビッグに反省してます割」は、ドン・キホーテの「しくじり市」や、ヴィレッジヴァンガードの「やっちまったセール」と類似したコンセプトのイベントセールです。また、スタッフの発注ミスで大量に届いてしまった商品を、SNSなどで「助けてください」と呼びかけて割引販売する、スーパーやコンビニエンスストアの誤発注セールなども稀に行われる昨今。消費者との距離感を近づけ、共感を呼ぶことで誘客する事例が行われています。

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