“痛んだテニスボール”を開発 スペインの皮膚クリニックが伝えたかったこと

ストレスや長時間の日光への露出、きつく結んだヘアースタイルやキャップの着用などさまざまな原因がある女性スポーツ選手の脱毛症。社会的には語られる機会の少ないテーマではありますが、深刻な症状を抱える当事者の中には自信の喪失や、パフォーマンス低下など悪影響が生じています。そんな状況を改善するために、スペインの皮膚クリニックIMRが“あるもの”で脱毛症を訴求した実験施策を行いました。

その施策とは、一部だけが痛んでしまったテニスボールを女子テニス協会(WTA)の選手に配布し、それらを用いて実際にプレーをしてもらうもの。痛んだテニスボールを頭皮に見立てるという比喩を通じて事の深刻さを浮き彫りにしたのです。

実際にボールに触れ、ラケットで打ってみた選手たちは「全然違う。こんなに違うとは思ってもいなかった」や「ボール1つでここまで違うなら、きっと私たちも知らず知らずのうちに精神的な負担を背負っていたのかもしれない」とコメントし、テニスファンとその先にいる他のスポーツの女子アスリートに向けて施策の目的を説明しました。

WTAの選手というトップレベルのアスリートならではの説得力を、テニスボールというモチーフを通じて訴求することに成功した意欲的な啓蒙施策でした。

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