婚礼をあらたなシティプロモーションに|HOTEL CULTIA 太宰府

結婚式といえば、夫婦となる2人にゆかりのある土地で行うことが一般的です。しかし、離れた土地で育ったカップルならば、招待客のアクセスなどを考えて「どこで式を挙げるか」と頭を悩ませることも……。

そんな「よくある悩み」を逆手にとって、まちおこし、シティプロモーションに活用しようという婚礼プランが登場しました。

人びとの縁をつなぐ“婚礼儀式”をきっかけに、福岡県太宰府市との地縁も結んでもらいたい……そんな願いを込めた婚礼プランは、太宰府天満宮のすぐ隣に位置するという「HOTEL CULTIA 太宰府」が2025年6月から提供を開始。

当地の名産品である梅をコンセプトの中心に置いているといい、梅昆布茶を酌み交わすというユニークなセレモニーを組み込みました。

地域振興・シティプロモーションの側面としては、門前町で使用できる特典などを掲載したパスポートを参列者全員に贈呈することで、大宰府の街での回遊を促そうという仕掛けを用意しました。

新郎新婦やその家族、友人といった人びとが集う結婚式を、地域の関係人口・交流人口を増やす機会ととらえたこの施策。地域事業者が「とくにお勧めしたい」というメニューなどが、特典となるパスポートに特別価格で掲載されているそうです。

婚礼参列を理由に、太宰府に滞在する縁を得た参列者たちが、その魅力を肌で感じることを目指したという取り組み。夫婦ともに大宰府や九州に縁がなかったとしても、旅行挙式はあらたに縁を結ぶ親族・友人同士が仲を深めるきっかけになるかもしれません。

同ホテルを運営するバリューマネジメント株式会社によると、大宰府市は年間の観光客数が人口の100倍を超えるというツーリスト人気の高い自治体だといいます。しかし、観光客の滞在時間が短いことが課題だそうです。

少子高齢化・晩婚化・未婚率の増加などを理由に、ブライダルマーケットが縮小傾向を示しつつある昨今。縁を結ぶことをテーマに、ホテル事業者と自治体双方の‟お悩み”を解決しようというシティプロモーション事例でした。

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