コーヒー農園の雰囲気を再現。「ネスカフェ 三宮」リニューアルオープン

ネスレ日本株式会社は2025年4月10日(木)、「ネスカフェ 三宮」をリニューアルオープンします。今回のリニューアルでは“コーヒー農園の世界を三宮で体験できる”をテーマに、まるで異国の農園に迷い込んだような非日常空間を提供。

本施策は味覚・視覚・嗅覚といった五感を通してブランドの世界観を体感できる、体験型マーケティングの先進的な取り組みです。

没入感のある空間演出で「ネスカフェ」の世界を体験

リニューアル後の「ネスカフェ 三宮」は、天井まで届く濃い緑の木々と霧が立ちこめる幻想的な演出によって、海外の山岳地帯にあるコーヒー農園を彷彿とさせる空間が広がります。従来のカフェのような「居心地の良さ」だけではなく、「驚き」と「非日常体験」を味わえる特別な時間を提供。

このような空間体験はネスレが世界各地で支援している実際のコーヒー農園をイメージして設計されており、単なる装飾ではなくランドの“物語”や“原点”を体感できる仕掛けとなっています。リアルな空間だからこそ伝わるメッセージは、デジタルでは得がたい共感や没入感を生み出してくれるでしょう。

「選ぶ体験」×「パーソナライズ」で満足度を向上

「ネスカフェ 三宮」では来店者が複数の製品を試飲し、味の違いを体験したうえで商品を選べます。これは“選ばせる”のではなく“選びたい”という消費者の能動性を引き出す仕組みであり、ブランドとの関係性を自発的に築かせるポイントとなりそうです。

ラテメニューでは、牛乳・ソイ・オーツの3種類のミルクから選べるほか、スタッフによるラテアートも楽しめます。味覚や見た目に加えて“自分の選択が反映された一杯”であることが、商品への愛着や満足度を高めてくれるはずです。

SNS時代の「話題化」を見据えたユニークなメニュー構成

リニューアル後の「ネスカフェ 三宮」は、ミント、ラズベリー、マンゴーなどを使ったカラフルな“コーヒーモクテル”や、コーヒー豆で香りづけした牛乳から作られた自家製バニラアイス、「ネスカフェ」を隠し味に使った海老カレーなど、おいしそうなだけでなく思わず写真を撮りたくなるビジュアルのフードやスイーツも充実。

これらのメニューは視覚的インパクトだけでなく、「コーヒーの可能性は飲むだけにとどまらない」という驚きにもつながるのではないでしょうか。SNS上でのシェアを促すビジュアル性と実際に食べてみたくなるユニークさの両立は、デジタル拡散を意識した戦略として巧妙です。

「買う場所」から「共感する場所」へ

「ネスカフェ 三宮」は、商品を提供するだけの店舗ではありません。ブランドのストーリーに触れ、五感を使って体験し、驚きと共感を持ち帰る…そんな“リアルなブランド体験の場”へと進化しています。

オンライン上では再現できない空間体験と、感情に響くストーリーテリング。それを支える空間演出や商品設計、接客体験の一体感が、ネスレのマーケティング戦略の強みといえるでしょう。

今後、ブランドと顧客の関係構築において「体験価値」は、さらに重要性を増していく予感。「ネスカフェ 三宮」は、その可能性をいち早く体現した先進的な好例です。

店舗を「ブランド体験の場」に変える戦略的リニューアル

「ネスカフェ 三宮」のリニューアルは単なる店舗改装ではなく、ブランドとの新しい接点の創出。空間・商品・サービスすべてが「体験」という軸で統合されており、そこには明確なマーケティング意図が感じられます。

来店者は、驚き、選び、味わい、シェアして、考える。ひとつのカフェでこれだけ多層的な体験ができる場はなかなかないもの。これぞブランド価値を伝える“体験型マーケティング”の理想形といっても過言ではないと思わせられる施策でした。

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