2025.03.14

花王、感覚科学研究所の技術で記憶の香りを再現する「香屋-KAORIYA-」開催

花王株式会社ヘルス＆ビューティケア事業部門は、2025年3月15日(土)から2025年3月23日(日)までの期間限定で、UNKNOWN HARAJUKU（アンノン原宿）にて「記憶の香り」をテーマとした体験型イベント「香屋-KAORIYA-」を開催します。

本イベントでは花王の感覚科学研究所が開発した技術を活用し、懐かしさを感じる16種類の香りを展示。来場者が香りを通じて自身の記憶や物語を呼び起こす体験を提供し、嗅覚の持つ力を再認識して香りとの向き合い方を深める機会を提供します。

香りは私たちの生活において単なる嗜好の要素にとどまらず、記憶や感情と密接に結びついているもの。ある香りを嗅いだ瞬間に過去の出来事が鮮やかに蘇る体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

「香屋-KAORIYA-」は、そうした香りの持つ記憶喚起力を最大限に活かし、来場者に感動的な体験を提供するとともに、花王の香りに関する研究の深さを伝える場となりそうです。

香りと記憶の関係を活かしたブランディング戦略

嗅覚は五感の中でも特に記憶との結びつきが強い感覚と言われています。特定の香りを嗅ぐことで過去の記憶や感情が鮮明に蘇る現象は「プルースト効果」として知られており、香りをブランド戦略に活用する上で重要な要素といえるでしょう。

花王の商品は、生活者の方々の嗜好に合う香りだけでなく、“感覚が喜ぶ香り”や“心を揺り動かす香り”を追求して商品開発しているとのこと。本施策ではこの嗅覚に着目し「香屋-KAORIYA-」を通じて、香りと記憶のつながりを体験できる空間を提供しています。

本イベントは「記憶を引き出す部屋」「記憶に没入する部屋」「調香師の部屋」の3つのエリアで構成。「記憶を引き出す部屋」では、引き出しを開けると懐かしい記憶を呼び覚ますような香りが漂い、過去の記憶と結びつく気配のする香りの体験ができます。

「記憶に没入する部屋」では、誰かの思い出が小説のように綴られた空間で、その物語を香りと共に体験できる仕組み。「調香師の部屋」では、花王の感覚科学研究所が開発した香りの可視化技術「セントアイ®」や、人が感じた香り体験を表現する技術「セントイメージアート™」、最も綺麗に香る瞬間を再現する技術「エアロセント®」などを紹介し、香りの研究の最前線を体感できます。

このように科学的なアプローチと感性的な体験を融合させることで、花王は香りの専門性を訴求し、本施策を通じてブランド価値を高められそうです。

体験型イベントによるブランドエンゲージメントの強化

「香屋-KAORIYA-」は来場者が香りを通じて自身の記憶や感情と向き合う体験型イベントであり、従来のプロモーションとは異なるアプローチを採用しているのも特徴的。ブランドが単に商品を売るのではなく、消費者と感情的なつながりを築くことを目的としたブランディング施策としても機能しています。

体験型イベントは来場者の記憶に残りやすく、ブランドの印象を強化する効果が期待できるもの。加えてSNSでの投稿を促進すれば、オンライン上での話題性を高め、イベントの影響力を拡大できる可能性も。本イベントでは公式Instagramも作成されており、来場者が自身の体験をシェアすることで、口コミ効果を発揮するかもしれません。

また、原宿という若年層に人気のエリアで開催することで、若年層の関心を引きつけると同時に、花王の香り研究への理解を促進することも実現。これによりブランドへの親近感を醸成し、将来的な購買意欲の向上につなげられる可能性も秘めています。

香りの力を活かしたブランド戦略の新たな可能性

「香屋-KAORIYA-」は単なる香りの展示イベントではなく、花王のブランド価値を高めるための戦略的な施策。香りと記憶の関係を科学的に解明しながら来場者に深い感動を提供することで、ブランドへのエンゲージメントの強化を図っています。また、SNSを活用した話題性の向上や、メディア露出によるブランド認知の拡大も見込まれるでしょう。

本施策は花王の香りに関する専門性を訴求し、ブランド価値を向上させる重要な施策。花王は今後も、香りを通じた新たな価値創造に挑戦し続けることで多くの人々に感動を提供し、ブランドの魅力を高めていくはず。今後の展開にも注目が集まります。