敷地内に耳の神様を祀る神社を建立。堀病院、患者の心の拠り所を提供

広島県福山市にある堀病院は2025年2月7日(金)、敷地内に「耳明神社」を建立して鎮座祭を執り行いました。この神社は広島県尾道市因島に鎮座する大山神社の分祀であり、耳の神様を祀る由緒ある神社です。

耳鼻咽喉科の専門病院として全国から多くの患者を受け入れている堀病院は、医療の科学的な力だけではなく、患者の心の支えとなる場を提供したいという思いから、このプロジェクトを実現しました。

耳明神社建立の背景

堀病院は1976年に耳鼻咽喉科の医院として開院し1981年には増床、現在は単科病院として運営。2011年に宇高毅医師が院長・理事長を継承し、耳鼻咽喉科に加え、眼科、内科、形成外科、皮膚科、整形外科、小児科などを設け、頭頸部の疾患をワンストップで治療できる体制を整えようとしています。

耳鼻咽喉科の専門病院として長年にわたり診療を行ってきた堀病院には、全国から難聴や耳鳴り、めまいなどの症状に悩む多くの患者が来院。これらの症状は治療を受けたからといってすぐに改善するものではなく、患者の精神的な負担も大きいことが特徴です。

「病院での治療だけではなく、患者の心の拠り所となるものを提供できないか」。この思いから堀病院は、広島県尾道市因島の大山神社に分祀をお願いし、「耳明神社」を建立することを決めました。

大山神社と耳明神社の由緒

大山神社は西暦773年に創建された因島最古の神社であり、今年で1251年の歴史を誇ります。また「自転車神社」としても知られ、サイクリストの安全祈願の場としても人気がある神社です。

その境内には鎌倉時代初期に創建され、約800年の歴史を持つ「耳明神社」があります。古くから耳の病気平癒を祈願する場として信仰を集めており、全国から参拝者が訪れています。

堀病院に建立された耳明神社には主祭神である大山積大神をはじめ、耳の神様、交通の神、医療と薬の神が祀られています。病気平癒だけでなく健康を維持し、安心して生活を送ることができるよう、多くのご利益が込められました。

地域社会への貢献

堀病院の耳明神社建立は信仰の場の提供のみにとどまらず、患者や地域住民の健康と安心を支えるCSR活動の一環としても大きな意義を持っていそうです。

耳鼻咽喉科の患者は先述したように慢性的な症状に悩むケースが多く、病気によるストレスや精神的負担が大きいことが課題。そこで耳明神社を建立することで、患者が心を落ち着けて、治療に前向きに取り組めるようにするための「心の拠り所」を提供することを本施策で実現しました。

また地域住民にとっても、健康を願う場としての役割を果たすことが期待されます。耳の健康だけでなく日々の安全や病気平癒を願う場として、広く親しまれるでしょう。

今後の展望

堀病院は、今後も耳明神社を定期的に維持・運営していくことを表明。年に一度の祭礼を開催するなど、患者や地域住民が神社に親しみを持ち、より身近な存在として感じられるような機会を提供してくれるはずです。

今後、耳明神社は地域の人々にとって身近な存在となり、安心と癒しをもたらす場となることが期待されます。

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